【U―24】久保建英&三笘薫は世界に通用せず!〝至宝〟の相性問題が浮上

アルゼンチン戦で久保建英の相棒問題が浮上した(代表撮影)

東京五輪に出場するU―24日本代表でMF久保建英(19=ヘタフェ)の〝相棒問題〟が浮上している。0―1で敗れた26日の強豪U―24アルゼンチン代表戦は本番へ向けて重要なテストの場となったが、久保と相性のいいパートナーの不在が浮き彫りとなった。

前線で唯一フル出場した久保は、様々な選手との連係を試された。中でもJリーグで大ブレークしたMF三笘薫(23=川崎)との初競演は大きな注目を集めたが、レベルの高い相手に通用しなかった。横内昭展監督(53)も練習では好連係だったとしながらも「なかなかアルゼンチンにやらせてもらえなかった」と指摘した。

さらにMF三好康児(24=アントワープ)とは息が合わないところを露呈したほか、途中出場の選手と組んでも決定機を演出するまでには至らなかった。今回は脳震とうで招集を辞退したMF堂安律(22=ビーレフェルト)ともコンビを組んだ2019年11月のコロンビア戦で精彩を欠いており、不安は解消されないままだ。

また1トップに目を向けても主力と連係を深められていない現状がある。これまで東京五輪世代のチームで最多得点をマークしているFW上田綺世(22=鹿島)や今季のJ1で得点ランキングトップの6ゴールを決めているFW前田大然(23=横浜M)は、負傷の影響で選外となった。

オーバーエージ(OA)枠の有力候補となっているFW大迫勇也(30=ブレーメン)は、クラブが今夏の放出に動く見込みで価値を上げるために東京五輪への派遣に応じる可能性が高まっているが、エースとのコンビはA代表でもプレーした時間が短く未知数だ。

果たして〝日本の至宝〟は、どの選手とホットラインを開設できるのか。その成否もメダル獲得を目指す森保ジャパンの成績を左右しそうだ。

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