【新型コロナ】ワクチン接種、川崎は5月11日から 当初は高齢者30万人対象

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種について、川崎市は29日、各区に1カ所程度の集団接種を5月11日から、市内医療機関での個別接種は同10日から始める予定と発表した。当初は高齢者約30万人を対象とし、75歳以上には4月20日、65~74歳には同28日に接種券を発送する。

 市が示した接種スケジュールによると、高齢者を75歳以上と65~74歳(それぞれ約15万人)に分け、ともに7月中に1回目の接種終了を目指す。基礎疾患を有する人(約2万5千人)は7月中旬ごろ開始。高齢者施設などの従事者(約2万2千人)は、入所施設従事者が5月中旬ごろ、それ以外の施設は7月中旬ごろの開始を想定する。

 一方、60~64歳(約7万4千人)の市民は5月中旬以降に接種券を発送し7月中旬ごろスタート。それ以外の市民(約81万9千人)は5月下旬以降に順次接種券を発送し、高齢者らへの実施状況や入荷状況によって柔軟に進める。

 接種券が届き次第、市が今後開設する専用のコールセンターやサイトから予約する。市民は利用可能な集団接種会場や個別接種のいずれかを選べ、ワクチンメーカーも明示される。

 個別接種については市が調整中で、5月10日の開始段階での実施規模は不透明。市は600カ所以上を目指して調整を進めており、協力医療機関への接種体制、ワクチン保管環境の整備への支援も打ち出す。市の担当者は「本格的に供給が開始され次第、なるべく早く始めたい」としている。

 また、市は4月12日の週から順次、高齢者入所施設で先行接種する予定にしており、各区で1施設をめどに調整。これまでに幸、高津区の2施設での実施が決まったという。

© 株式会社神奈川新聞社