ソフトバンク・千賀が二軍戦に先発 7回3失点でスタンバイOK「不安がないという言葉がすべてです」

順調な仕上がりの千賀

両ふくらはぎの不調で出遅れていたソフトバンクの千賀滉大投手(28)が30日、ウエスタン・広島戦(由宇)に先発。7回、97球を投げ、一軍昇格に向けて〝スタンバイOK〟状態になった。「不安がないという言葉がすべてです」と話した。

前回23日のウエスタン・オリックス戦(タマスタ筑後)は最速159キロをマークして6回無安打に抑える圧巻の投球。この日は直球の最速も151キロで9安打を許し3点を失ったが、調整の過程によるものであくまでも想定内だ。

「前回の投球で不安は取れた。またトレーニングだったり詰めた部分もあるので、今日の内容だったり出力の低さも『だろうな』と思った。その中でも“?”は自分の中でついてない。(足の状態など)不安がないのは事実なので」

ここまで制球面の安定が光る。昨季はリーグ最多の57四球を与えた右腕だが、この日は一つだけ。前回も6回で1四球。必然的に球数も減っており、2戦ともに完投ペースでの投球だった。

最短復帰は4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)となるが、現時点で開幕ローテ組が一回りもしてない状況だ。今後は首脳陣の判断にゆだねられる。倉野二軍投手コーチは昇格について「ほかのピッチャーとの兼ね合いはある。来週どうなるか分からないが、近づいている」と話すにとどめた。

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