やっぱ今年の藤浪は違う! 投球だけでなく…SNS上の「衝撃ネタ」にも絶賛の嵐

白星は逃したものの、中日戦で力投を見せた阪神・藤浪

阪神・藤浪晋太郎投手(26)が2日の中日戦(京セラドーム)に先発登板し6回を7安打2四球1失点。本格的な復活を印象付ける快投を本拠地開幕戦で披露した。救援陣が崩れて今季初白星こそ逃したが、背番号19への評価は日に日に増すばかり。そんな2021年の藤浪はマウンド上だけでなくSNS上でも、より〝ハジけた〟姿を見せてくれることになりそうだ。

確かな進歩を証明した99球だった。藤浪がこの日最後に対峙した打者は昨季までチームメートだった福留。直球を軸とした配球でカウント2―2まで追い込むと、最後は内角へのストレートで見逃し三振を奪った。最後の最後でこの日最速となる球速158キロを計測。4、5回には満塁のピンチを背負ったが、安定感のある制球と身上の力強い直球を軸に無失点で切り抜け「苦しい場面も多かったですが何とか粘れました。(4、5回は)ああいう厳しいところを抑えられたのは良かった」と手応えを口にした。

2点リードのまま後続に交代したが、8回に救援登板した加治屋が同点に追いつかれ今季1勝目は逃した。だが、失意のままマウンドを去る加治屋を藤浪は温かく拍手でベンチへ迎え入れた。

グラウンド内外で柔和な表情を見せるシーンが日に日に増えてきた。それを象徴するのが、日々話題を呼んでいるSNS上での様々な投稿の数々だ。藤浪と言えば春季キャンプ中の2月に自身のインスタグラムのストーリーズ機能上で、ファンとの積極的な質疑応答を公開。マジメな悩み相談やコンプライアンスギリギリの下ネタ回答も披露し従来の〝藤浪晋太郎像〟を大きく覆したのは記憶に新しい。

3月上旬に開幕投手抜擢が決まり「開幕まであまりふざけた投稿もできひんなあ」との理由から、新たな投稿を控えていたが、重圧から開放された同月末には新たな〝ネタ画像〟を投下。コテコテの関西人らしい、笑いのセンスとサービス精神を新たに証明した。

件の投稿で藤浪は「春は曙」と題し、黄砂と花粉アレルギーに悩む自身を一枚の画像で表現。床の上に前のめりに倒れる藤浪の姿は2003年大みそかのボブ・サップ戦でKO負けした元横綱の曙そのもの…。

あまりにも元ネタを忠実に再現して見せた藤浪の姿に虎党たちも拍手喝采。「さすが生粋の大阪人…。笑いのセンスもサービス精神もあるな」「20年近く前の出来事なのに、無駄に各方面へ造詣が深い(笑い)」などなど、改めて大きな話題を呼んだ。

本業の野球も含め〝はじけた〟姿を見せ続ける2021年の藤浪。次回登板こそ、今季初勝利を期待したい。

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