五島産ワイン 初の金賞 全工程を島内完結 アジア最大級コンペ「サクラアワード」

 メモリードグループの五島ワイナリー(長崎県五島市)が製造したワインが、女性審査員によるアジア最大級のワインコンペ「サクラアワード2021」で金賞に輝いた。五島で育ったブドウだけを原料に醸造、瓶詰めまで全工程を島内で完結させたワインでの受賞は初めて。「地産地消のものを評価してもらえた。励みになる」としている。

 五島ワイナリーは06年に鬼岳の麓でブドウ栽培を始め、14年に自社醸造をスタート。火山灰を含んだ畑は水はけがよく、海風を受けてミネラルを多く含んだブドウが育つという。
 金賞はダブルゴールドに次ぐ賞。受賞したのはスパークリングワインの「キャンベル・アーリー2020」。敷地内の畑で20年に採れたブドウを原料に、自生するヤブツバキから採取した「五島つばき酵母」を使って醸造した。ほのかに甘く、食前、食中どちらにも合う飲みやすさが特長。ボトル1本(750ミリリットル)2750円。同社オンラインショップで取り扱っている。浜屋百貨店(長崎市)で開催中の春の県産品まつりでも8日から販売する。
 受賞を記念し、同グループのガーデンテラス長崎ホテル&リゾート(同市)は7日、キャンベル・アーリーをはじめ、九州内の受賞ワインと県産食材のフルコース料理を組み合わせた「ワインを愉(たの)しむ会」を開く。同ホテルは「五島ワインのおいしさをぜひ知ってほしい」としている。問い合わせは同ホテル(電095.864.7777)。

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