「出島で楽しむピクニック」 ホテルベルビュー長崎出島 朝食を小分けに

小分けの料理を入れたバスケット。全席に仕切り板を設置、台座は出島の形にした=長崎市、ホテルベルビュー長崎出島

 長崎市江戸町のビジネスホテル「ホテルベルビュー長崎出島」は新型コロナウイルス感染症に対応し、朝食サービスをリニューアル。バスケットトレーを採用するなど「出島で楽しむピクニック」を演出した。
 もともと客が大皿からトングで選び取るビュッフェ形式だったが、コロナ禍で弁当にしていた。ビュッフェ復活を求める声を受け再び見直した。
 客は容器に小分けされた料理を選ぶ。通常のトレーと比べ、バスケットは深さがある分、客室に持ち帰る場合もこぼしにくい。専用ビニール袋に入れれば片手で持ち運べ、客室ドアを開けやすい。メニューは出島をかたどったハンバーグや県産野菜サラダなど。小分け提供で、感染対策と同時に食品ロス削減にもつなげた。
 朝食レストラン内は38席から24席に減らし、全席に飛沫(ひまつ)防止の仕切り板を設置。抗菌抗ウイルス加工のテーブルや殺菌灯を導入し、仕切り板の台座を扇形にするなど出島の装飾を随所に採り入れた。

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