4月3日、2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の第1ラウンドの公式予選が静岡県の富士スピードウェイで開催され、名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が第1戦、第2戦ともポールポジションを獲得。佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が2番手につける結果となった。
2020年からスーパーフォーミュラ・ライツと名称が改められ、2年目を迎えたシリーズの開幕戦がいよいよ4月3日、富士スピードウェイでスタートした。2020年は宮田莉朋がチャンピオンを獲得したシリーズだが、今季は長年シリーズに参戦してきたドライバーがおらず、これまでの鈴鹿、富士でのテストでも僅差の争いが展開されてきた。
今回の第1ラウンドは、4月1日から3回の専有走行が行われてきたが、すべてのセッションで名取鉄平(Byoubugaura B-MAX Racing 320)がトップタイムをマーク。佐藤蓮(TODA FIGHTEX)が続く展開となっていた。
迎えた4月3日の公式予選は、この週末初めてスーパーフォーミュラの後に走行があることからコンディションの変化も予想されたが、12時15分のコースオープンとともに、12台の車両がウォームアップに入っていく。
まずは各車とも一度アタックに入っていくが、まずは佐藤が1分34秒255をマークするも、6周目にこれを上回る1分34秒201をマークしたのは名取。これに平良響(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)、そして初日にマシントラブルに見舞われた河野駿佑(RS FINE K&N 320)、野中誠太(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)と続く。
各車とも7〜8周ほどをこなし、一度ピットに戻り、残り12分ほどでふたたびコースインしていくが、残り6分ほどのタイミングで名取が1分33秒517へタイムを上げると、これに続き1分33秒台に入れたのはジュリアーノ・アレジ(TOM’S 320)。さらに河野、平良、野中が続いていく。
そんななか、残り3分で1分33秒597にタイムを上げ、2番手に食い込んで来たのは佐藤。ただ名取のタイムには0.080秒及ばず2番手に。名取はセカンドベストでも1分33秒654をマークしており、第1戦、第2戦のポールポジションを獲得した。
2番手は両戦とも佐藤がつけ、3番手には第1戦は野中、第2戦はアレジがつける結果となった。マスタークラスは、前日の専有走行でモノコック交換を強いられた今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が両戦とも植田正幸(MAXRACING RN320)を上回るタイムをマークしている。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
第1ラウンド富士 公式予選結果(編集部集計)
Pos M No Driver Car Name Car Best Time 2nd Best
1
50 名取鉄平 Byoubugaura B-MAX Racing 320 B-MAX RACING TEAM 1’33.517 1’33.654
2
2 佐藤蓮 TODA FIGHTEX TODA RACING 1’33.597 1’33.671
3
1 野中誠太 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’33.688 1’34.043
4
36 G.アレジ TOM’S 320 TOM’S 1’33.737 1’33.834
5
37 平良響 Kuo カローラ中京 TOM’S 320 TOM’S 1’33.886 1’34.069
6
35 河野駿佑 RS FINE K&N 320 RS FINE 1’34.061 1’34.194
7
10 三宅淳詞 MAX RACING 320 ルーニースポーツ 1’34.185 1’34.244
8
5 神晴也 Albirex-RT ALBIREX RACING TEAM 1’34.251 1’34.306
9
51 小山美姫 B-MAX ENGINEERING 320 B-MAX ENGINEERING 1’34.580 1’34.745
10 M 4 今田信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX ENGINEERING 1’34.780 1’34.861
11
30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 B-MAX ENGINEERING 1’35.065 1’35.172
12 M 11 植田正幸 MAX RACING RN320 ルーニースポーツ 1’36.832 1’36.920
天候:曇り 路面:ドライ