エジプト代表FWモハメド・サラー(28)が東京五輪参戦に向けて、所属するイングランド・プレミアリーグのリバプールと会談すると、英「デーリー・スター」が報じた。
東京五輪に出場するエジプトは、3人まで認められている25歳以上のオーバーエージ(OA)選手としてサラーを予備登録し、実現に向けてリバプールの判断次第としていた。同紙によると、エジプトサッカー協会はクラブ側に正式な承認を求めたとし、同協会のアーメド・メガヘド氏は「リバプールの経営陣は、プレーヤーと状況について話し合うと言って、私たちのメッセージに返信した」と語ったという。
リバプールとすれば、エースのサラーが東京五輪に出場し、8月7日の決勝まで勝ち進むと、同14日のリーグ開幕に向けたチーム合宿などに参加できないため、チーム構築に大きな支障が出かねない。また試合数が多いリバプールでは、選手の休養が必要と考えており、五輪前の合宿などでオフ期間が減ることを懸念しているという。
このため、サラーの参戦は微妙な情勢とみられるが、同紙は、メガヘド氏が「サラーは、エジプトのジャージを着ることに熱心だと確信しています」と「しかし、クラブの経営陣と話し合う必要があるので、彼自身の決断ではありません。リバプールが私たちの要求を受け入れてくれることを願っています」と話したと報じている。