Dバックス・アーメッドがIL入り 有望株・ペルドモが昇格

日本時間4月4日、ダイヤモンドバックスは正遊撃手のニック・アーメッドを10日間の故障者リストに登録したことを発表した(日本時間4月1日に遡って適用)。アーメッドはスプリング・トレーニング中から右膝の不調に悩まされており、PRP注射による治療を受けていたが、患部の状態が改善せず、開幕からの2試合を欠場。ダイヤモンドバックスはエース右腕のザック・ギャレン、正右翼手のコール・カルフーンに加えて好守の正遊撃手を欠くことになってしまった。

現在31歳のアーメッドは2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、好守の遊撃手として知られている。また、2018年に16本塁打、70打点、2019年に19本塁打、82打点を記録するなど、打撃面の成長ぶりも顕著で、昨年2月には4年3250万ドルの契約延長を獲得。昨季は57試合に出場して打率.266(自己ベスト)、5本塁打、29打点、4盗塁、OPS.729をマークした。

ダイヤモンドバックスはアーメッドの故障者リスト入りに伴い、ヘラルド・ペルドモのメジャー昇格を決定した。ペルドモはドミニカ共和国出身の21歳の遊撃手で、昨年11月に40人ロースター入り。「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングで全体78位・球団3位にランクインしている有望株である。2019年はマイナー2階級合計で116試合に出場して打率.275、3本塁打、47打点、26盗塁、OPS.761を記録。67三振に対して70四球を選ぶなど、持ち味の俊足好守に加えて打撃のアプローチの良さが光る。

今回の昇格はあくまでもアーメッドの穴埋めとしてのものであり、ペルドモがこのままメジャーに定着することにはならない見込み。まだマイナーのシーズンが開幕していないため、有望株のペルドモに実戦経験を積ませる狙いもあるとみられる。アーメッドの後継者として大切に育てていく方針に変わりはないようだ。

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