【柔道】全日本選抜体重別選手権 初戦敗退の73キロ級・橋本壮市「悔しい」

橋本壮市

柔道の世界選手権(6月、ブダペスト)の代表選考会を兼ねる全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)最終日が4日、男子7階級で行われ、73キロ級では2017年世界王者で東京五輪代表補欠の橋本壮市(29=パーク24)が初戦で敗退した。

大学生ながら多彩な技を持つ大吉賢(22=日体大)を相手に指導を2つ奪い有利に試合を進めた。だが残り1分を切ったところで不用意に前に出たところを巴投げで技ありを奪われ、必死に反撃を試みるもそのまま時間切れとなった。

試合後には「出るからには絶対優勝すると決めていたので悔しい。もっと我慢強い柔道ができればよかった。(同門の)海老沼(匡)先輩と決勝で戦いたかった」と唇をかんだ。

五輪代表の座を外れ一時は引退も考えたという橋本。周囲の支えもあり、覚悟を決めて切り替えた中での敗戦となったが「今年も目標はもう一度世界一に返り咲くこと。パリ五輪? 今は世界選手権しか考えていない。代表に選ばれたらそこをぶれさせずにやっていきたい」と前を向いた。

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