巨人・今村が今季初勝利 後輩・高橋の勝利が大きな刺激に

初勝利を挙げた巨人・今村

意地の粘投で勝利をもぎ取った。巨人の今村信貴投手(27)が、4日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発し、7回1失点の好投で今季初白星をあげた。

粘り強い投球でゲームメークを果たした。2回一死三塁の場面から太田に適時打を浴び先制点となる1点を許したものの、その後は内外のコースを使い分ける丁寧な投球で追加点を許さず。4回からは安定感も増し、4、5、7回で三者凡退を記録。終わってみれば7回100球を投げて8奪三振と、先発投手として大きな役割を果たした。

うれしい今季初勝利を手にした左腕は「前回、先頭打者をいっぱい出してしまったので、先頭だったり初球だったりっていうのを意識してマウンドに上がりました。粘れたのは粘れたが、先に失点してしまって流れも取れなかったのでそこが課題かなと思います」と、喜びとともに反省も口にした。

原監督も「前回も良かったんですけど、前半ちょっと高めに浮いて苦しんでいるかなと思いましたけど、それでもやっぱり最少失点でね、7回を投げ切れたというのは、ピッチャー陣は今本当によく頑張ってくれています」とねぎらった。

そんな今村だが、同じ左腕の後輩であり、オフの自主トレをともに過ごした髙橋優貴投手(24)に話題が及ぶと、〝愛のイジリ〟を飛ばした。後輩は1日の中日戦(バンテリン)で7回1失点(自責0)と好投し、一足早く今季初勝利。そんな高橋に対して「先に勝ちをつけられて、なんていうんですかね、うざかったんですけど(笑い)」と〝口撃〟。

もちろんこれは仲良しならではの冗談で「一緒に自主トレもしてきた仲だったので、悔しい半分、うれしいっていう気持ちもありましたけど。自分も早く1勝したいという気持ちが増しました」と、後輩左腕の活躍に大きな刺激を受けたようだった。貴重な左腕が共に活躍を続けることで、チームにとって大きな躍進力を生み出している。

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