“謹慎” で進化した寺地拳四朗 24日の久田哲也戦は「打たせず倒す」でベストバウト狙う

寺地拳四朗(左)は公開練習でキレのある動きを披露(三迫ジム提供)

ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が、同級1位の久田哲也(36=ハラダ)とのV8戦(24日、エディオンアリーナ大阪)でキャリアのベストバウトを狙っている。

飲酒トラブルによる3か月のライセンス停止処分で謹慎生活を送る一方で、その間に自身のボクシングスタイルを見つめ直すことに成功。スピードを制御して重心を低くするなどの課題に取り組み「打った後すぐに下がれるし、相手のパンチをもらいにくくなった」と進化に手応えを感じている。復活とともに次戦のテーマに掲げているのは「打たせず倒す」の実践だ。

拳四朗が理想的な一戦に挙げるのは、2018年10月に7ラウンドTKO勝利でV4を果たしたミラン・メリンド(33=フィリピン)戦。「スピードでまったく追いつかれず、ほとんどもらわなかった。最初から殴り倒そうとするんじゃなくて、タイミング見て打って弱らせた」と振り返りつつ、復帰戦へ向けて「ただ勝つだけじゃなくKOだったり圧勝は絶対。復活したところを見てほしい」と意気込んだ。

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