WBCライトフライ級王者・寺地拳四朗に挑む久田哲也 長谷川穂積氏から授かった秘策

長谷川氏は世界王座の国内最年長奪取記録を持つ

ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(24日、エディオンアリーナ大阪)で王者の寺地拳四朗(29=BMB)に挑む同級1位の久田哲也(36=ハラダ)が7日にリモートでの取材に応じた。

本来は昨年12月に予定されていたこの試合は、寺地が昨夏に泥酔して乗用車を破損させるトラブルを起こしたことが発覚し、3か月のライセンス停止処分を受けたことで今回の日程となった。

「一時は試合ができなくなる、とメンタルにもきたけど、延びた分練習ができたと思っている」と話した久田は、元3階級制覇王者、長谷川穂積氏(40)の元を訪れ、レベルアップを図った。

同氏は久田が2010年10月に、WBA世界ライトフライ級王者の京口紘人(27=ワタナベ)に挑んだ試合でテレビ解説をしていたため「一番近い所で見ていてくれたと思うので」というのが、その理由だった。

WBCバンタム級で連続防衛10回の名王者から言われたことは「近い距離でしか戦えていない」だった。

これは強みでもあるため、その持ち味はいかしつつ、離れた状況でも王者のペースに巻き込まれない練習を積んできたという。

勝てば長谷川氏の持つ国内最高齢(35歳)での世界王座奪取の記録更新がかかる一戦へ向けて「負ける気がしない」の言葉に力を込めていた。

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