新旧府知事が大阪コロナ拡大で舌戦 太田房江氏が吉村氏批判「こんなことばっかりやってるから…」

吉村府知事(左)と太田房江氏

大阪府では7日、新型コロナウイルスの感染者数が878人と過去最多を新たに更新した。感染者数は約2週間で4倍近くに増え、吉村洋文知事(45)は5日からの「まん延防止等重点措置」に続き、重症者病床のひっ迫による「医療非常事態宣言」を発出。夕方の報道番組に出演し「近く1000人を超える可能性がある」と危機感を訴えた。

そんな状況を元大阪府知事で参議院議員の太田房江氏(69)が攻め込んだ。5日に更新したツイッターでは「吉村知事のコロナ対策が『前のめり』と一部で批判が」とチクリ。さらに6日には大阪都構想の住民投票の際に演説する吉村知事、松井市長らの写真を添え「こんなことばっかりやってるから、病床数や医療従事者へのワクチン接種など、大事なコロナ対策が遅れるんですよ!」と言い放った。

コロナ禍の昨年11月、都構想の是非を問う2度目の住民投票が行われ、維新案はまたも否決。それでも大阪府と大阪市の広域行政を一体化する条例がスピード可決されたことで太田氏は「すべて府知事が決める悪い面が早速出たのでは」としている。

一連のツイートに今度は元知事の松井一郎市長(57)が反応。7日のツイッターで「この人は府知事経験者で国会議員なのに条令の内容も知らないようです」などと吉村知事に代わってやり返した。これまでも幾度となくSNS上で〝バトル〟を繰り返してきた維新コンビと太田氏。新旧知事の因縁の舌戦は国難の最中でも相変わらずだ。

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