【フロリダ州セントピーターズバーグ7日(日本時間8日)発】WWE・NXTの「NXTテイクオーバー:スタンド&デリバー」(7、8日)初日大会が開催され“暗黒の逸女”ことNXT女子王者の紫雷イオ(30)が“巨女”ラケル・ゴンザレス(30)に敗れてまさかの王座転落となった。
WWE入りを果たしたSareeeことSARRAY(サレイ=25)とステファニー・マクマホン(44)がリングサイドで見守る中、イオは「誰も紫雷イオの隣に立つ人間はいない」と豪語して決戦に臨んだ。
開始は183㌢の巨女がビッグブーツで先制するも、イオは最上段からのハリケーンラナで投げ捨て、場外へのトペ・スイシーダを決める。ここでゴンザレスのセコンドでイオの怨敵ダコタ・カイ(32)が介入するも。逸女は笑みを浮かべて蹴散らすや、場外へのムーンサルトを狙う。ここは巨女の鉄柱攻撃で回避されてしまった。
挑戦者は一気にエルボードロップ連打、ラリアート、カナダ式背骨折りで攻め立てる。しかしイオはこの間にしっかり呼吸を整えていた。ダブルチョークスラムを高速のウラカンラナで返すや、619からスワンダイブ式ミサイル弾、高速回転式パワーボムでペースを奪い返す。
チョークスラムを空中で切り返すや、一気にクロスフェースロック。一度はロープから場外に逃れられるも、コーナーから場外へのムーンサルトがズバリ。花道を走り込んでのダブルニーで巨女をダウンさせた。さらには高さ約3メートルの場外セットからダイビングボディーアタックを決めて大歓声を浴びた。
しかし直後の月面水爆はカウント2・9で返され、場外でチョークスラムを浴びて急失速。最後はラリアートから足を決めてのチョークスラムでまさかの3カウントを奪われた。
過去の王者の前例を見ると、イオはこれで待望のメジャー昇格を果たす可能性が強い。次代を担うSARRAYが登場したこともあり、NXT女子を任せる後任もできた。ロウかスマックダウンか――。王座を失ったとはいえ“暗黒の逸女”の未来は、さらに大きく広がりそうだ。