【WWE】ブライアンが〝幻のギブアップ〟奪うもレインズがユニバーサル王座防衛

WWEユニバーサル王者のローマン・レインズはダニエル・ブライアン(上)のイエスロックにタップしたがレフェリーは不在だった(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

【フロリダ州セントピーターズバーグ21日(日本時間22日)発】WWEのPPV大会「ファストレーン」が開催され、WWEユニバーサル戦は王者でエースのローマン・レインズ(35)が、大混乱の末にダニエル・ブライアン(39)から辛うじて3カウントを奪って防衛に成功した。

祭典「レッスルマニア37」(4月10、11日)で同王座挑戦が決まっている「ロイヤルランブル」覇者のエッジ(47)が立会人的な「特別エンフォーサー」を務める中、ゴングが鳴らされた王座戦。まずはイエス男がじっくりとしたレスリング勝負を仕掛け、低い姿勢から足首を狙い続ける。今年の祭典が最後と公言しているだけに、決意に満ちた表情で王者を攻め込んだ。

挑戦者は飛びつき式アームバーからイエスキックと攻め込み、王者の左腕に集中砲火を浴びせる。ようやくエンジンがかかった王者はアームブリーカーを腕力で返すや、パワースラム、脳天砕きで反撃した。

しかしブライアンは、場外へのトペからエプロンからのダイビングニー。リングに戻ると後頭部へのダイビングニーとミサイル弾、場内の歓声を背にしたイエスキック連打で必死に食い下がり、パワーボムもウラカンラナで返してしまう。

そして必殺のイエスロック。数十秒も耐えたレインズは、体を入れ替えてマウントから鉄槌を下すとパワーボム。しかし挑戦者のニープラスがレフェリーを誤爆。直後に王者がスピアーを決めると、エッジが即座に代理レフェリーに入るもここはカウント2・9だ。

執念の挑戦者は横殴りしながら再度のイエスロック。しかしここで王者の従兄弟ジェイ・ウーソ(35)が乱入。エッジにスーパーキックを決めてイスで挑戦者を襲う。ここはブライアンが逆にイスで迎撃。王者へのイス攻撃はエッジを誤爆して再びレフェリー不在となってしまう。ここでイエス男は執念のイエスロック。王者は明らかにタップしたが、怒れるエッジは裁定も下さずレフェリー業を放棄して、イスで両者をメッタ打ちにして去ってしまった。両者ダウン。もはや何が何だか分からない…。

ここで正規レフェリーが蘇生すると、レインズが体を預けて3カウントを奪取。〝幻の王者〟に終わったブライアンもこのまま黙ってはいないだろう。大波乱の予感を残しつつ、祭典では王者レインズ対挑戦者エッジのゴングが鳴らされることになった。

「レッスルマニア37」は日本時間4月11、12日にWWEネットワークで配信される。

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