【ONE】元UFC王者デメトリアス・ジョンソンがキャリア初のKO負け

モラエスにまさかの敗北を喫したデメトリアス・ジョンソン(下)

格闘技イベント「ONE on TNT I」(8日、シンガポール)で、元UFCフライ級王者のデメトリアス・ジョンソン(34=米国)が、アドリアーノ・モラエス(31=ブラジル)にキャリア初となるKO負けを喫した。

ジョンソンは2012年にUFCフライ級王座決定トーナメントを制しベルトを獲得すると、約6年にわたり11回の防衛に成功。15年4月には現RIZINバンタム級王者・堀口恭司の挑戦も退けている。18年8月にヘンリー・セフードに判定負けを喫して王座陥落となったが、その直後にUFCとONEの間でトレードが成立し移籍。19年に行われたフライ級GPを制し、満を持して同級王者モラエスへの挑戦となった。

1Rは互いに様子を見つつの幕開けとなったが、後半はモラエスに上を取られる苦しい展開になる。2R、逆襲を狙うジョンソンが飛び込むと、モラエスの右アッパーが完ぺきにヒット。倒れこんだところにパウンド、ヒザ蹴りを叩き込まれ2分24秒でモラエスのKO勝ちが告げられた。

また、2018年に那須川天心と接戦を繰り広げたONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)はダニエル・ウィリアムス(オーストラリア)に判定3―0で勝利。元UFCライト級王者のエディ・アルバレス(米国)はユーリ・ラピクス(モルドバ)への攻撃が「後頭部へのパンチ」と判定され、開始からわずか63秒で反則負けを喫した。

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