長崎市で12日から高齢者ワクチン接種 医療従事者以外県内初

 長崎市は8日、高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種を12日から始めると発表した。医療従事者以外の人への接種は県内で初めてとなる。同市三ツ山町の「恵の丘長崎原爆ホーム」を皮切りに、市内の特別養護老人ホーム30施設で順次接種を実施する。
 重症化リスクが高い要介護者が多く、クラスター(感染者集団)発生を抑えるため、市は特別養護老人ホームの接種を優先する。30施設に入所する約1900人が対象。初日は恵の丘長崎原爆ホームの入所者約300人に接種する。今月同市に届くワクチンは1462人分で、残る対象者は5月以降に供給される分を割り当てる。
 また南島原市は8日、高齢者向けのワクチン接種を今月19日の週から始め、5月18日から集団接種、6月1日から個別接種を始めると発表した。高齢者施設では施設従事者にも接種する。
 接種券は4月23日に発送し、予約は集団接種が30日、個別接種は5月17日からコールセンターで受け付けを始める。集団接種は深江ふるさと伝承館(深江町)など4会場で順次実施。個別接種は市内22の医療機関で各診察日に実施する。

 


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