髭を剃ったヤンキース・オドーア 「誰かわからない」と話題に

7シーズンにわたってレンジャーズの正二塁手として活躍したルーグネッド・オドーアは、日本時間4月7日にヤンキースへトレードされ、同11日にアクティブ・ロースターへ登録された。ヤンキースには長髪と髭を禁止する伝統的なルールがあり、オドーアも自慢の髭をきれいに剃り落としてチームに合流。メジャーリーグ公式サイトなどの各メディアでは髭を剃ったオドーアが「誰かわからない」と話題になっている。新天地で心機一転、オドーアはかつての輝きを取り戻すことができるだろうか。

現在27歳のオドーアは2014年にメジャーデビューし、いきなり114試合に出場。翌2015年は120試合に出場して打率.261、16本塁打、61打点、OPS.781をマークし、2016年には打率.271、33本塁打、88打点、OPS.798の好成績を残して完全に正二塁手に定着した。この活躍が認められ、2017年3月には6年4950万ドル+オプション1年の契約延長をゲット。この契約は2頭の馬が贈られたことでも話題になった。

しかし、その後は成績が低迷。2017年は30本塁打を放ったものの、打率.204、OPS.649と不振にあえぎ、2018年は打率.253、OPS.750とやや盛り返したが、今度は本塁打が18本にとどまった。2019年も自己最多の93打点をマークしたとはいえ、打率.205、30本塁打、OPS.722と褒められた成績ではなく、昨季は38試合に出場して打率.167、10本塁打、30打点、OPS.622に終わった。メジャー7年のキャリアを誇りながらも攻守両面での粗さは改善される気配がなく、レンジャーズは今季、オドーアから正二塁手の座を剥奪することを決定していた。

ヤンキースでは二塁と三塁を中心に内野のバックアップを務める見込みとなっており、自慢の強打の復活に期待がかかる。髭を剃って「別人」となったオドーア。実際のプレーでも別人のような安定した働きを期待したいところだ。

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