【J1】川崎の家長が多摩川クラシコ2得点でチームを勝利に導く

家長昭博

J1川崎の首位快走をけん引するFW家長昭博(34)の好調を支える〝意識改革〟とは――。

川崎は11日に行われた〝多摩川クラシコ〟と呼ばれるFC東京戦(味スタ)で4―2と快勝。ベテランの家長が2得点と大活躍した。

「大事な試合というのは周りからも監督からも言われている。勝ててよかった」と家長。チームは4連勝で開幕から10戦無敗を続けており、J1連覇へ向けて早くも独走態勢を固めつつある。

その中で家長は今季早くも5得点とハイペースでゴールを量産し、得点王も狙えるほどのパフォーマンスを見せている。その好調ぶりを生み出しているのが頼もしい後輩たちの存在だ。

長年チームを支えた中村憲剛氏(40)が引退し、今季はフィールドプレーヤーでチーム最年長となった。当初は責任感からリーダーとして先頭に立つ覚悟だったが「最年長になって引っ張っていかなきゃいけないなという思いでやっていたけど、最近は年下の選手たちが引っ張ってくれるので、僕はそれに付いていこうかなという感じに切り替えている」と家長。

リーダーシップを発揮できる若手が多いことから、自身は変に気負いすぎることなく〝背中で見せる〟スタイルを貫き、自然体でプレーできていることが好調維持の一因となっているようだ。

G大阪ジュニアユース時代からの盟友であるMF本田圭佑(34=ネフチ・バクー)が海外でのプレーにこだわる一方で、家長は信頼する後輩たちとともにJリーグで輝きを増している。

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