【スポーツ専門員】重量挙げ・山口洋文 今年も兄弟で入賞を

重量挙げ89キロ級でインカレ2連覇の実績を持つ山口=諫早農高専用練習場

 -抱負を。
 まずは競技力の向上。プラス高校生のお手本となれるようにと思っています。これから母校の諫早農高で練習をすることになりますが、日々の練習に向かう姿勢や、試合前の調整方法を見てもらって、後輩が成長してくれれば。全国大会で表彰台に上がる選手を、一緒に練習することで育てていければうれしいです。

 -大学日本一になりました。シニアでも活躍が期待されます。
 周りのレベルも上がるので、今の力は全国で3~5番手。少しでもいい成績を残せるようにやっていきます。三重国体を第一目標に、5月の全日本選手権と11月の社会人選手権の3大会に照準を合わせています。国体は3位以内を狙います。

 -4学年上の兄・直幸さん(現諫早農高監督)と、初めて同じ場所で過ごします。
 高校、大学とも同じタイミングで在学することはありませんでした。ただ、ずっと一緒にやってきたと思っています。国体で3年連続兄弟入賞をしているので、さらに伸ばしていきたいです。兄貴がやめるまで自分もやめられない。

 -長崎の好きなところは。
 社会人になるにあたって、多方面からお話をいただきましたが、競技を続けるなら長崎以外は考えていませんでした。将来的に地元で公務員になれるよう、練習時間はしっかり取った上で勉強の方もこつこつ頑張ります。

 -社会人1年生。
 最近ゴルフを始めました。当たれば飛ぶんですが、まだまだ練習あるのみ。競技は兄貴に負けないけれど、ゴルフで勝てる気はしません。

 【略歴】やまぐち・ひろふみ 諫早市出身。諫早農高で本格的に競技を始め、2年のインターハイ77キロ級トータルで5位、3年時は2位。九国大3年の全日本大学対抗選手権89キロ級トータルで初の日本一になり、4年時はスナッチ、ジャーク、トータルのすべて大会新でV2を飾った。国体は高校2年から5年連続入賞している。170センチ。22歳。

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