街包む優雅な響き復活 新百合ケ丘駅広場にステーションピアノ

ステーションピアノが復活する新百合ケ丘駅南口ペデストリアンデッキ中央広場=川崎市麻生区

 優雅なピアノの響き復活へ─。小田急線新百合ケ丘駅南口のペデストリアンデッキ中央広場(川崎市麻生区)に、誰もが自由に弾ける「ステーションピアノ」が期間限定で再登場する。18日に始まる「川崎・しんゆり芸術祭(アルテリッカしんゆり)2021」に合わせた企画で、美しい音色が再び街を包み込む。

 ステーションピアノは2019年11月、芸術のまち・新百合ケ丘の認知度アップを目指し、市や小田急電鉄、昭和音楽大などが同駅コンコース内で試験的に導入。連日、演奏の順番待ちができるほど好評を博していた。20年1月からは駅に隣接する商業施設2階に場所を移して実証実験を続けていたが、周囲から苦情を受けたこともあり、期間を大幅に短縮し3週間ほどで終了していた。

 今回はコロナ禍で「3密」回避が必要なため、「よりオープンエア」な広場に移し、設置が容易な電子ピアノを採用した。しんゆりステーションピアノ実行委員会は「今秋は、コンコースでアップライトピアノを使って実施することも検討したい」としている。

 日程は17日から5月2日までの水・土・日曜の午前11時~午後3時。雨天は中止。

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