横浜・みなとみらい21(MM21)地区の常設都市型ロープウエー「YOKOHAMA AIR CABIN」(ヨコハマ・エア・キャビン)開業を22日に控え、非常時の救助活動を想定した合同訓練が12日、ゴンドラを利用して行われた。
訓練ではロープウエーが運行不能となり、ゴンドラが約40メートルの高さで停止したと想定。運行会社の泉陽興業(大阪市)と横浜市消防局、横浜海上保安部、県警などから約100人が参加し、救助手順を確認した。
関係者が見守る中、運河上では同社の社員が支柱を伝って停止したゴンドラにたどり付き、乗客をロープでつり下げてボートに収容。橋上では、消防署のはしご車を使って助け出した。
ロープウエーはゴンドラ36基(最大8乗り)で運行し、新港地区の運河パークとJR桜木町駅前間の全長630メートルを5分間で結ぶ。
同社によると、電力供給を2系統に分けているほか、非常用に予備原動機を二つ備えており、停電時でも停止しない仕組みを採用しているという。担当者は「さまざまな安全対策を施しているので、安心して利用してほしい」と話している。