Rソックス対ツインズが延期に ミネソタの黒人射殺事件の影響

日本時間4月13日に予定されていたレッドソックス対ツインズの試合はミネソタ州ブルックリンセンターで発生した黒人射殺事件に対する抗議活動の影響により開催延期が決定した。ミネソタ州では日本時間4月12日、20歳の黒人男性ダンテ・ライトさんが警官に射殺される事件が発生。これに対する抗議活動が繰り広げられており、ツインズだけでなく、NBAのミネソタ・ティンバーウルブズとNHLのミネソタ・ワイルドもホームゲームを延期している。

ツインズは「我々は昨日ブルックリンセンターで発生した悲劇的な出来事とその後の事態の進展に関する追加の詳細な情報を受けて、ファン、スタッフ、選手、そして地域社会にとって今日の試合を開催しないことが最善の方法であると判断しました」との声明を発表。メジャーリーグ機構やミネソタ州の関係者との協議の結果、試合の開催延期を決定したという。なお、振替の開催日はまだ発表されていない。

ツインズは今日から本拠地ターゲット・フィールドでレッドソックスとの4連戦を戦う予定だったが、今回の事件とそれに対する抗議活動は残りの3試合にも影響を与える可能性があるとみられている。ツインズは抗議活動の状況を見ながらメジャーリーグ機構や地方自治体と連携を取り、試合の開催について判断する方針だ。対戦相手のレッドソックスのアレックス・コーラ監督は「我々はホテルでメジャーリーグ機構やツインズからの連絡を待っている。詳細はわからない」と話している。

また、ヤンキースのアーロン・ブーン監督によると、アーロン・ヒックスは黒人が射殺されたこの事件への抗議の意味を込めて、日本時間4月13日のブルージェイズ戦を欠場することを決めたという。ヒックスは2008年のドラフトでツインズから1巡目(全体14位)指名を受けてプロ入りし、メジャーデビューからの3年間はツインズでプレー。ミネソタへの想いが今回の決断につながったようだ。

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