〈糸魚川市長選・市議選〉選挙戦スタート 市長選 現新2氏が激突 市議選 8人超過で激戦

 任期満了に伴う糸魚川市長選挙、同市議会議員選挙が11日、告示された。市長選には現職、新人の2氏が立候補し、一騎打ちとなった。市議選は定数18に対し26人が出馬する乱立戦になった。各候補、陣営は18日の投開票日に向け、7日間の選挙戦を繰り広げる。

 市長選はいずれも無所属で、5選を目指す現職の米田徹氏(72)、前の市産学官推進企画幹で元海洋高校長の新人、久保田郁夫氏(63)が立候補した。市政の「継続」か「刷新」か、多選の是非、新型コロナウイルス感染症への対応などが争点。米田氏は手堅い支持基盤での組織戦、久保田氏は組織に頼らない市民党、草の根の選挙を展開する。

左:出身地の横町で必勝を誓った久保田氏、右:糸魚川駅前で第一声を上げる米田氏

 11日、両氏の演説を聞いた能生地域の70代女性は「迅速に対応できる、経験豊かな方に市長になってほしい」と話した。

 市議選は予想された顔ぶれの現職13人、元職1人、新人12人が届け出た。8人超過の26人が立候補し激戦の展開。各候補者の街宣車が終日市内を巡り、初日から熱の入った選挙戦を繰り広げた。

 糸魚川地域の新人候補の一人は第一声で「厳しい戦い。1票でも上乗せを」と気を引き締めた。50代の新人候補の応援演説をした区長は「世代や住宅地で差があり、地元選出候補でも知られていない。浸透を図らなければ」と足元を固めるとした。現職候補の陣営からは「大勢が立って票も動きも読めない」「演説をしようにもコロナ禍で人の姿が見えない」と情勢を模索する声が聞かれた。

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