糸魚川市長選は4年前に続き、現職と新人の一騎打ちになった。告示日の11日に第一声を上げ支持を訴えた。
現職の米田徹氏は、同市大町1のヒスイ王国館で出陣式を行い、糸魚川駅日本海口で第一声。支持者ら約130人が参集した。新型コロナウイルス感染症の影響を重く受け止め立候補を決意した経緯を説明。循環型地域経済や地域医療の確立に意欲を示し、「ぜひ私を再度市長にしていただき、継続させていただきたい」と訴えた。
選対本部長の中村康司県議は多選批判や激戦の声を受け止め、コロナ、災害対応を「今、円滑にできる人を選ぶべき」と強調。「人脈、経験、政治力でコロナ後の第一歩を記してほしい」と期待した。来賓の猪又史博・糸魚川経済人連盟会長も市政継続を願った。
高鳥修一衆院議員は「糸魚川市政に関わり、大きな実績を上げてこられた集大成、政治生活の総決算。絶対に負けるわけにいかない」と力を込め、中央での高い評価を紹介した。
新人の久保田郁夫氏は出身の横町区で第一声。同区から市議選に立候補した新人の近藤新二氏と合同で出陣式を行った。
会場のスーパー店舗駐車場に同区と、隣接する地元寺島区から約200人が参集。届け出2番の久保田氏は選挙戦を「糸魚川けんか祭り」になぞらえ、「二のみこしはチャレンジャー。正々堂々ぶつかり、最後は一のみこしを追い、背中を見たら勝ち。でも選挙は越えなければ勝てない。必ず越えてみせます」と気勢を上げた。
渡辺保後援会長は「変革の時。エネルギッシュで創造性たくましいアイデアマンを市政に」と訴えた。来賓は丸山春良寺島区長、山岸正光横町区長、後援会の髙瀬衛氏(糸魚川商工会議所元会頭)が出席。髙瀬氏は「コロナ禍で転換期。糸魚川の政治、生活がより豊かになるように頑張ってもらいたい」と激励した。