高木真一率いるバイオニック・ジャック・レーシング、2021年のスカラシップドライバーに岩澤優吾を選出

 2019年のスーパーGT GT300クラスチャンピオンの高木真一率いる『Bionic Jack Racing(バイオニック・ジャック・レーシング)』はプレスリリースを発行し、2021年度のFIA-F4スカラシップドライバーに岩澤優吾を選出したことを発表した。

 高木の愛称である“バイオニック・ジャック”を冠したチームは、2018年シーズンよりFIA-F4選手権に参戦を開始。2018年、2019年の2シーズンは石坂瑞基を起用し、走行データやノウハウを蓄積しながらレースへの参戦を続け、表彰台に上がれるまでの実績を積み上げてきた。

 参戦3年目となった2020年シーズンからは『ステップアップを目指す若手選手を育成したい』という思いから、FIA-F4車両のレンタル費用や車両メンテナンス費用、機材運搬費、消耗品など、FIA-F4シリーズ全戦を戦う費用のうち、およそ3分の2の資金を援助する独自のスカラシッププログラム『Bionic Jack Racing JAPAN FIA-F4 スカラシップ』を開始し、全国から希望者を募集。澤龍之介が初代スカラシップ獲得ドライバーとして2020年シーズンのFIA-F4に参戦し、2度の3位表彰台を獲得、シリーズランキングも6位という成績を残した。

 2021年シーズンも『Bionic Jack Racing JAPAN FIA-F4 スカラシップ』を展開し、富士スピードウェイにて4名のドライバーによる走行オーディションを実施。選考の結果、19歳の岩澤優吾が2021年度のスカラシップドライバーに決定し、2021年シーズンのFIA-F4にバイオニック・ジャック・レーシングから参戦することとなった。

「今回、『Bionic Jack Racing FIA-F4 スカラシップ』に選んで頂き感謝しています。僕はレースを始めたのが小学6年生と周りに比べ遅いスタートでしたが、スタートしてからは目標に向かい日々活動してきました。カートを経験してからは、アジアで活動してきた貴重な経験もとに、スーパーFJ、FIA-F4へとステップアップしてきました」と岩澤はコメント。

「昨シーズン参戦初年度のFIA-F4では悩みの多いシーズンになりましたが、それに伴い多くのことを学ぶ事が出来ました。予選の速さを決勝で活かす事が出来なかったり、メンタルを上手く保てず冷静でいられなかったりと、自身の弱点を洗い出し成長へ繋げられた年だったと思います。とても悔しいシーズンを経験し、FIA-F4で2シーズン目となる今年は、確実に結果を残し常に後がない事を胸に全力で走ります」

「そしてチーム体制は高木真一監督のもとFIA-F4に集中出来る素晴らしい環境なので、ドライビングやコミュニケーションそして車への理解を深め、一つでも多くの事を吸収し自身の成長に繋げて行きたいと思います。更にメカニックの皆様は、スーパーFJ時代に組んでいた方々もいるので信頼できとても楽しみです。レースの方では昨年開催されなかったSUGOも今シーズンは開催されるので、全てのサーキットで速く安定したレースが出来るよう頑張ります」

「まずは4月に行われる合同テストに向けて、いち早くチームと一体化出来るよう準備を進めて行きたいと思います。サポートして頂いているスポンサーの皆様、家族、チームに迎え入れて頂いたBJレーシングの皆様の為にもチャンピオン獲得へ向け、チームと共に精一杯努力し、見ている人を魅了できる走りを目標に1年間戦いますので、応援宜しくお願い致します」

バイオニック・ジャック・レーシングを率いる高木真一

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