小・中学部と高等部「互いに支え合って」 佐世保特支 北松分校開校式

開校式に臨む児童生徒=平戸市立田平中

 長崎県立佐世保特別支援学校北松分校(川副秀夫校長)の開校式が13日、平戸市田平町の市立田平中であった。県教委が本年度、同中に新設した佐世保特別支援学校の小・中学部と、既に県立北松農業高にあった高等部北松分教室を再編。小学部から高等部まで、一貫した支援態勢が整った。
 県特別支援教育推進基本計画の第4次実施計画に基づき整備。新設の小・中学部には本年度平戸、松浦、佐世保3市の児童9人、生徒3人が在籍する。
 式には約60人が参加。平田修三県教育長が「身近な地域で専門的教育が受けられる分校。互いに支え合ってほしい」とあいさつ。川副校長は「県北地域の特別支援教育のセンター的役割を果たす」と式辞を述べた。来賓代表の黒田成彦平戸市長は「松浦市との要望活動が実った」と喜んだ。
 児童、生徒を代表し高等部生徒会長の大黒屋祐作さんが「田平中や北松農業高と交流が楽しみ。高等部北松分教室の伝統を受け継ぎ、小中学部、高等部が力を合わせて頑張りたい」と決意を述べた。

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