miida and The Department - "バンド"のルーティンに縛られない彼らの初インタビュー!

いい意味で汚せる要素があると思った

──この3人でmiida and The Departmentという活動を始めた時って、お互いに魅力を感じるところがあってスタートしたというところはありますよね?

一同:

うんうん。

──「新しいことやったら何かできるかもしれないな」もしくは「これは自分たちにない部分を持っているな」みたいに思った部分があったらそれぞれ教えてもらってもいいでしょうか。

木幡:

自分たちにない部分でしょう。やっぱり、miidaの音楽は、ソフトで完結す るじゃないですか。DAWの中でプラグインなんかを駆使して。この10年ぐらいモ ダンなやり方というか。ミズキちゃんはこの2000年代以降モダンなやり方で曲を 作っていて。それはもう完全に俺たちにはないところっていうか。もちろん僕らもProTools(DAW)を使ってはいたんだけど、基本録音用という か、曲を作るツールっていうよりはレコーダーっていう位置づけでしか使ってこな かったから。そこがもう確実に俺たちにはないとこだなと思っていたんだけど、 DAWからパソコン内で完結する音楽の作り方っていうのは、モダン故に、なんとい うか個性が出しにくいところもあるのかなと思っていて。それで俺たちが、何か役に立てる余地があるんじゃないのかなっていうのはすごく思って。なんか…うん。そこだよね。俺たちのアナログシンセだとかサンプラーだとかっていう要素を入れることによって、他の音楽と差別化できるんじゃないかなというところもあり。

──なるほど。

木幡:

なので、結構イメージは湧きやすかったかもしれない。

稲見:

ミズキちゃんが送ってくれた音源が、すごくきれいだなと思って。同じようなことを言うんだけど、汚せる要素があるなと思ったんだよね。いい意味で。俺らの持ってる機材で汚して、差別化をしやすいアレンジを入れたりできる余地を感じて。あとは他の人たちって曲を作ったりアレンジしたことがなかったんで、ミズキちゃんの作るメロディーにしてもすべてが新鮮だったかな。あとは単純にミズキちゃんのフットワーク早さじゃないですか。

木幡:

瞬発力がすごいから…!

マスダ:

乗せられちゃいました?(笑)

一同:

(笑)

稲見:

俺らは結構言われたものをやるみたいな感じで、のんびりしてて。やりたい気持ちはあるんだけど。なんかもう一歩自分たちで踏み込めない人たちなので、そういう部分でも刺激を受けるというか。新しくインプットしなくちゃなってすごく思う、いろんなものに対して。(一緒にやってると)楽しいからね。楽しいし、”がんばらなきゃな”というのがありますよ。

木幡:

何がすごいって、ぶったまげたのはさ、なんにもないところから、ゼロから 生配信の機材とか突然揃え始めちゃって。生配信を自力でやっちゃうわ、YouTube チャンネルも自力で作っちゃうわ、撮影クルーを集めるわで。

稲見:

知らない間に人がどんどん巻き込まれていくというか…いい意味で(笑)。でもみんなもどんどん付いてくるから。なんかすごいなって。

木幡:

YouTuberですか、ってぐらいの配信環境が整ってたじゃないですか。

マスダ:

そうかなあ(笑)。

木幡:

自分も軽く映像をやったことはあるから、真似事というか、自作MVみたい なもの編集とか。映像ってめちゃくちゃ大変じゃん。音楽よりファイルの重さとかが段違いでさ。

稲見:

(パソコンに)動画ファイル入れたら動かなくなっちゃう(笑)。

木幡:

それがわかっているから、自分で編集やら何から何までやってしまうのは、なんかすごいなと思って。本当に瞬発力がすごいなっていう(笑)。

──メジャーではできなかったっていうこともあるんですかね。そこの反動というか。やりたいとは思ってたけどいろいろ制限があったわけじゃないですか。

マスダ:

あー。今は、こういうふうにしたいなって思ったときにすぐにやれる環境 かもですね。思い立ったが吉日というか。メジャーとか、関わっている人が多い環 境だと、踏むプロセスが増えるので…。1人だったら1週間でできることも3カ月〜半年かかる、みたいなことが普通でしたからね。クオリティーとかは(メジャーと)比べものにならないかもしれないけど…。曲もすぐに出せるようになったっていうところもあったりして、今出したいものを出す、みたいなモードになっている気がします。昔はもうちょっと見られ方とかも気を付けていたし、慎重だったんですけど。かなりフッ軽(フットワークが軽い)になっちゃいましたね。

稲見:

俺はそれを見てメジャーってこうなんだってすごい思ってたけど(笑)。

マスダ:

逆に?! メジャーは一個何かを作るにしても5人ぐらいの承認が必要で…。

木幡:

いちいち会議になっちゃう。

マスダ:

長すぎて、何の話してたっけってなるくらい。

──何回会議しても決まらない、みたいな(笑)。それでミズキちゃんはどうして二人とやろうと思ったんですかね。

マスダ:

単純にまず太郎さんと家が近かった。

──家が近かったら誰でもよかったんですか(笑)。

マスダ:

いやいや!(笑) 真面目な話すると、お二人の活動を見ていて、かなり曲重視の方だな~と思ってたんです。なんというか、変わっていくことを恐れないタイプの人たちじゃないですか。バンドだったところからエレクトロになっても、別に平気な顔をしてやってらっしゃったし、それによって離れていくファンもいたかもしれないけど、気にせずやっていたと思っていて。たぶん、みんな変わることにもっと消極的だと思うんですよね。なんですけど、お二人は長くやっている中で何度も訪れたであろうターニングポイントで、ちゃんと変わっていってる感じがして。そこがまず素敵だと思っていたんですけど。久しぶりにライブで対バンしたときに、変わってる部分と変わってない部分、その両方があって、すごくかわいくてですね(笑)。元々お二人の印象はよかったけど、そんなにお話とかしてなかったので、あのライブを見て、この人たちとお話しできるかもしれないというか、話したらいろいろ面白そうだな、みたいな。

──なるほど。

マスダ:

うん。曲とかが好きでもやっぱりそこが合わないと一緒にやれなかったり するんですけど、二人は一緒にやれそうな気がした。優しい(笑)。なにかふっか けても打ち返してくれるというか、一緒に作ったときに一緒に考えられるような人 なんじゃないかなっていうのを感覚的に思って。結果、リミックスをお願いした り、リリースイベントに呼んだり、Studio KiKi一緒にやりませんか、って言った り。二人だったらやってくれるんじゃないかな…と割と確信を持って声をかけました。もちろん音楽的にも尊敬してるけどそういう人間的な部分が好きで一緒にやっ てるのかなと思います。もう大人なんで、好きな人とやりたい(笑)。

稲見:

俺らも他の人の曲とかやりたいと思ってたタイミングではあった。トラック作ったりとか。

──利害が一致したわけだ(笑)。

木幡:

急にドライな言い方(笑)。

ふらっと「新曲できたから演奏させてよ!」みたいな場所

──from Studio KiKiでの活動について聞きたいんですけど。 セッションが毎月あって、さらに楽曲もこれから出していくってことになると、相 当一緒に作業している時間も多いと思うんですけど、普段どういう感じで制作してるんですか。

マスダ:

from Studio KiKiに関しては、曲を披露する場ってふうに捉えてますね。

稲見:

コロナでライブもそんなにできなかった時だったから、見せる場を自分たちで作ろうよ、みたいな感じだったのかなあ。

マスダ:

曲ができたらスタジオライブをして、それをYoutubeにアップしてして、 それを見て賛同してくれる人とかをゲストに巻き込んで続けていけたらいいね、み たいな話をしてたかな。

──ライブができないんだったら、そういう場所を作っちゃえばいいじゃんって思ったわけだ。でもそこも多分普通だったら慎重になってますよねきっと。既存曲じゃなくて、新曲を真っ先に披露しちゃうって普通のライブでもあんまりない。

マスダ:

普通リリースしてから曲を演奏するという流れはあるよね。

──アベンズはリリース前に新曲をライブでやったりするんですか。

木幡:

まあ1曲とかはやってたけど、俺たちはあんまりやらないほうだと思う。間 に合わないっていうか(笑)。

──miida and The Departmentでは新曲をfrom Studio KiKiでも結構やってますよね。

稲見:

カバーもあったりするけど…。

マスダ:

5曲ぐらい作った気がする。

木幡:

まああれだよね。楽しいことをやりたいなっていうのが結構あったかも。なんというか、曲作ってリリースして、ライブやってツアーみたいな、音楽業界の ルーティンもコロナでちょっと崩れちゃったじゃないですか。なんかそういうのを 見直すちょうど良いタイミングだったなっていうのもあるし、そういうルーティン から外れて、単純に”面白いこと”をやるのに「from Studio KiKi」っていうプラッ トフォームが今は良く作用してるんじゃないかな。

──確かに。リリースしてツアーやって、夏フェスがあって制作してって。どのアー ティストもほんとルーティーン化されてきてますよね。from Studio KiKiのスタイルは、逆に海外とかだったら結構あり得るというか。 こうやってミュージシャン同士が集まって、毎月何かやるっていうのは日本にはあまりないけど、すごくいい試みだなっていう思います。これは今後も続いて行く予定ですか。

木幡:

誰かが倒れるまでは…。

一同:

(笑)

マスダ:

from Studio KiKiは私たち3人がマストで出なきゃいけないっていう方針もなくて、3人でコンセプトを考えて、ゲストを呼ぶんだったら呼ぶだし、1人で弾き語りしに来てもらってもいいし、お話だけしにきてもらってもいいし、あとはたとえばアート系のライブペイントとか、そういうのもやりたいねっていう話をしているので、いろんな活動方法はあるかな。

──なるほど。

マスダ:

ネタが尽きたらアレですけど…(笑)。

──ちなみに今はゲストアーティストの楽曲をリアレンジしたりして演奏してますけど、準備は大変じゃないんですか?

木幡:

大変なこともあるけど、いい忙しさというか。楽しくやれてる。平日曲作って土日は酒を呑むっていう理想的なルーティーンができてるかなと(笑)。

稲見:

平日も呑んでるけど(笑)。

──「from Studio KiKi」の最終目標とかってあるんですか。この人を呼びたい! とか。

稲見:

この前収録が終わった後飲みながらみんなでDVDとか見た時にThe Yellow MonkeyのライブDVDを観ていて…俺ら、初めてコピーしたのがイエモンだったん だよね。

マスダ:

あ〜、吉井さん来てくれたら私も嬉しいな。

──ブランドとして確立してさせないとですね。

稲見:

まあでも出たいよって言ってくれる人が出てくれたらすごくうれしい。

マスダ:

そうですね。今後どういう風になっていくか全然わかんないんですけど、 基本、開放感のある場所というか、誰が来てもOKっていう感じにでいたいんですよ ね。例えば本当に無名のアーティストでもいいし、逆にものすごいビックネームの 方が来ても「いいね」ってなるような懐の深さというか、「え!from Studio KiKi に出れたんだすごい〜!」みたいな、そういう箔はいらないというか、敷居の高い 場所にするつもりは全くなくて。ふらっと「新曲できたから演奏させてよ!」みた いな場所にしたいです。

木幡:

使いたい人はたくさんいると思うな。だってカメラマンも呼んでもらえてさ…!

稲見:

俺は単純に溜まったものが1カ月でバッと出せる気持ちよさがすごくあるな あ。

マスダ:

演奏は一瞬なんですけどね。

──でも映像に残りますもんねぇ。

マスダ:

確かに!

いくつになってもできるなっていう気持ち

──そして今回ですね。miida and TheDepartmentのコラボカフェが開催中とい うことで。これは音楽活動だけじゃなくていろんなことをやっていこうという姿勢 の一環なんでしょうか。

マスダ:

そうですね。そもそもの発端は「wind and sea」のMVはDIYで自由に作 ったところから始まって。Studio KiKiもDIYだし、MVもKiKi Crew(撮影隊)が大 集結して。それぞれができる力を最大に発揮してくれて。

──今回のMVでは、編集・監督も(マスダが)務めてますよね。

マスダ:

そうですね…。さっき言ったようなことかもですが、外注して有名なディレクターに撮ってもらわないとダメというか、順当なプロセスを踏まないとダメみたいな、そういう文化がある気がしていて。もっとラフにいろんなことを…別に専門じゃなくてもやってもいいんじゃないかなとかも結構思ったりしてて。いろんな顔があってもいいと思うし。それで半分くらい無理矢理だけど、挑戦してみたんです。その撮影で、KiKi Crewがいっぱいで写真も撮ってくれていて。撮影自体もすごく 楽しかったし。その様子をみんなにも見てもらいたいなと思って。

──そんなに撮影がいい雰囲気だったんですね。確かにカフェでの展示写真を見ても伝わってきます。

木幡:

うん。楽しかったです。

稲見:

修学旅行みたいな。みんなで同じ部屋でカップラーメン食べて、UNOして。

木幡:

でもアレですよ本当。マスダ監督のバイタリティーには恐れ入りましたよ(笑)。

稲見:

歳取ったんだなってちょっと思ったね。歳取ってなくてもできないけど。速さがすごい(笑)。

木幡:

音楽だけとか映像だけとか、エキスパートとして突き詰めるのはもちろん素敵だけど、何やったっていいわけじゃないっすか。

マスダ:

便利なツールいっぱい出てるからなあ。

木幡:

映像をやりながら音楽をやってもいいわけだし、何かどっちもできるっていうのは素晴らしいことですよね。

──太郎さん達だってラジオもあるし、バンドもやってるしこのユニットもやってって相当手広く営業じゃないですか(笑)。

一同:

(笑)

──だって、ある程度守りに入って当たり前だと思うんですよ。もう何年もやってるバンドとかって。でもそうじゃないですよね?

マスダ:

もうそういう時代じゃないんだなって、思いますけどね。

木幡:

なんか、いくつになってもできるなっていう気持ちにはすごくなってきた。俺たちは打ち込みメインでトラックメイクを基本するわけだけど、始めるまで打ち込みなんか全くわかんなくて。昔ながらの弾き語りで作った曲をスタジオでセッションする、みたいな方法論しかしてこなかったけど、それって打ち込みができないからそういうやり方をしてたっていうところがあって。クラブミュージックみたいなものも大好きなんだけど、打ち込みの知識がないから。それでバンドでなんとかそういうテイストを出す、というのがコンセプトになってやってたんだけど、この年になってようやく打ち込みを本格的にやってみたら、意外とできるようになってくるというか。いくつになっても挑戦は大事だなと。

マスダ:

やらないと始まらないんだなっていうことですよね。

稲見:

一つ、理想の体系としては打ち込みでやってみたいなっていうのはずっと昔からあって。ケミカルブラザーズとかすごい好きだから。ああいうスタイルをいつかやってみたいっていうのは夢で。

──The Departmentでそうなりましたね。じゃあその楽しかった雰囲気とか、 DIYでやってる雰囲気もコラボカフェでは封じ込めたわけですよね。

マスダ:

そうですそうです(笑)。

──カフェの中での見どころとかありますか。

マスダ:

いやー。そもそもこのタイミングでコラボカフェやってるのも結構やばいなって思ってて。

一同:

(笑)

マスダ:

だからなんというか、私たちが5年活動してきてようやくそういう形にな りました、みたいなそういうアニバーサリー的なところもなくて、「wind and sea」という楽曲をリリースしただけ。その一曲分のMVを作って、それのコラボカ フェやります。って結構やばいことやってるなっていうのがそもそもベーシックに ありますね。

──新しいアプローチだよね(笑)。

マスダ:

なので、そんな中開催しちゃってること自体がすごくおかしい。そんなおかしさ、やばさをぜひ見に来てくださいっていう気持ちでいっぱいです。

木幡:

明らかに時期尚早だよね(笑)。

マスダ:

こいつら、思い立ってやっちゃったんだ(笑) みたいな。

稲見:

お誘いが来た時に「面白そう!やります!」ってすぐ返事しちゃってたもんね(笑)。

マスダ:

もし私がもうちょっと慎重に考えてたら、「このタイミングは微妙だから、アルバムタイミングにしよう」とか言う可能性あったけど、今のこの感じをむしろ楽しむというか。またとないチャンスかもしれないし、それは分からないから。こうやって声をかけてもらってるっていうことは、やったほうがいいんじゃないかなっていう風にも思って。はたから見たら、これを見て1曲だけのためにこんなにやってて「(笑)」、みた いな。でもその「(笑)」で良いというか。それに温かみを感じてほしいですね。なので商業的なところでは全然考えられてないけど、「楽しい」っていうのが常にある状態で物事が進んでいて。準備も文化祭の朝みたいにみんなでやって(笑)。

木幡:

「楽しい」っていうのがやっぱベースにあるよね。KiKi Crewの写真も展示 して、MVだけで終わらず、こうやって付いてきてくれるっていうのはみんなが楽 しんでるからじゃないですかね。

マスダ:

それがなければできてないですね。

──ちなみにアベンズではコラボカフェはやったことあるんですか。

稲見:

一度やったことあるね。

──その時はどういう内容だったんですか。

稲見:

俺、行ってないからどういう内容だったかわかんない(笑)。

──愛の差を感じる(笑)。

稲見:

「みんなで行こうぜ!」みたいなひとがアベンズでは一人もいない。「練習しようぜ!」とかもない。引っ張る人がいないんですよ(笑)。

木幡:

俗に言う、ライブ前に円陣組むタイプじゃない(笑)。

マスダ:

それは私も割とそうですね。でも、円陣、今だったらやりかねないですよ! 一周回って。「今日はやろうぜ!」みたいに今は盛り上がることは可能ですね。

稲見:

ミズキちゃんにやろうぜって言われたら断れねーな。MVでピザまで食べさせられたし(笑)。

木幡:

あー、それね(笑)。

──新しい世界を開拓してますね。

マスダ:

(二人が)うまく乗せられちゃってる。

木幡:

MVにしたってさ、演技って言うほどのアレじゃないけど。ああいう演技っ ぽいシーンを撮ったのって初めてだからね。俺たちはひたすら演奏か…

稲見:

最悪ダンス(笑)。

マスダ:

逆に振り切ってる!

──あのMVはサイコ映画って感じでよかったですよ(笑)。

マスダ:

二人は硬派な見かけなんで。でも実際は硬派じゃないんですよ。

──実はこんなに可愛らしい人たちなんだという。ナイスプロデュース(笑)。

マスダ:

ピザ食べ合いっこシーン見てニヤニヤしてる人もいるよね。

──いるでしょ。嬉しいでしょ。

マスダ:

あー、こんなことしてる、ぷぷぷって(笑)。

稲見:

笑ってんじゃん(笑) いつか俺らの番だからね。

一同:

(笑)

マスダ:

楽曲とかはもういいものができるとしか思えてないから、自分としてはそれ以外でも楽しくしたいなっていうところで。

──そういう見せ方が今はちょうどいいなと。さて、今後の予定などありますか?

稲見:

いやー、ライブたくさんやりたいですね。

──いよいよ初めての有観客ライブが4月18日にあるということで。

木幡:

コラボカフェの最終日ですね。

──準備、相当大変でしょう。

稲見:

でも曲自体はもう出来上がってるので、繋ぎとかかな。

木幡:

今まで収録では1曲ごとでしかやってこなかったから、ちゃんと1つのライブ として通せるようにセッティングを考えるのはなかなか骨が折れるかなという。

稲見:

MC頑張ってもらうしかないな(笑)。

木幡:

MCの方が長いじゃんってなったり(笑)。

──でも珍しいですよね。ロックのフィールドでモジュラーシンセとかを使って実演してやれるっていう人たちって。今いなくないですか?

マスダ:

元々そういう畑の人がプロフェッショナルになっていくっていうのはあるだろうけど。

木幡:

中途半端なんだよね。ロックも好きだし、テクノとかハウスとかも好きだし。

マスダ:

そのオルタナ感が曲にきっと出てるんじゃないですかね。

木幡:

逆にずっと居場所のなさみたいなのはやっぱりあったから。日本だと言えばバンドって言えばアンプ直で繋いでデカイ音を出すんだみたいな。

マスダ:

今でも日本の音楽シーンはバンドが多いですよね。

木幡:

そういう中で打ち込みを始めてみて、こんなに肩身狭いんだなってちょっと最近思い始めて。

稲見:

ちゃんと演奏してると思われなさそうだよね。

木幡:

打ち込みは結構面白いんですよ。やってる方はもう決まっちゃってるから。ツマミ捻りながら気持ちいい!って。あんまり伝わってないんじゃないかな。この気持ちよさが。

──1曲の中で何をやってるかとかっていうのを解説する動画とかあったらいいかも しれないですね。

マスダ:

一人ずつの同ポジションアングルにして、副音声を入れるっていうのはアリかも。

稲見:

あー。逆にそれだとね、やってないのがバレちゃう(笑)。

一同:

(笑)

マスダ:

「ここは踊ってるだけです」(笑)。

稲見:

難しいんだよなそこの説明は(笑)。

──さあ、何か今後のリリース予定はありますか。

マスダ:

今日、次にリリースする楽曲のマスタリングを太郎さんが仕上げてくれて、さっきみんなで聴いたところです。もうジャケットもなんかもできていて。

──今後まとまった作品とかのリリースも考えてるんですか。

一同:

作りたいです。

木幡:

ツアーとかもやりたいですね。

──自分たちの周りでやってる活動がだんだんちょっとずつ大きくなって来ていることですよね。

マスダ:

そうですね。あとStudio KiKiでゲストを呼んで演奏している曲とかも、みんなに承諾を得ないとなんですけど、KiKiコンピというか、from Studio KiKi作品 みたいに、まとまった形にして、音源で聴けたらなお面白いんじゃないかなと思ってるので、もちろんmiida and The Departnentでのオリジナルアルバムとかも作りたいですけど、別軸でそちらも作りたいです。

木幡:

たしかに。毎回せっせとmiida and The Departmentでオリジナルのアレンジを作っているので、眠らせておくのはもったいない。

──今後もmiida and The Departmentから目が離せない! そんな予感にまみれて おりますが、最後に何しゃべっておきたいことはありますか。

木幡:

チャンネル登録をお願いいたします!

──大事ですね(笑)。それではありがとうございました。

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