〈糸魚川市長選・市議選〉糸魚川市長選立候補者に聞く〈中〉 最も訴えたい政策、公約

◇医療と経済を守る 米田徹氏

 地域医療、地域経済の問題、それが一番の政策、公約。以前からそれが大事とは分かっていたが、コロナ禍になってそれがより明確になった。

 医療は、感染症という病気が原因ではあるが、高齢化社会、人口減少で医療の環境が変わってくることにおいて、経営的にも厳しくなってくる。医療従事者の働き方改革もある。早めにそれに対応していかないと、人口の少ないところは、厳しい環境になっていくので、民間の病院といえども行政がしっかり連携を取って、守っていかなければいけない。

 糸魚川の経済は糸魚川で循環する仕組みを十分、ある程度つくり上げないといけないと感じた。自粛、規制に伴い、経済が停滞をする。それに対しどうするか、われわれはその支援策があるかどうかを見ながらやってきた。全国的な支援の対応、県の対応、それだけじゃなくて、その都市に合った支援策を考えていかなくてはならない、それをわれわれが、市が一番、力を入れてきた。

◇教育と人づくりを 久保田郁夫氏

 最も訴えたい政策、公約が「『未来創り』は『ひとづくり』」。産学官連携、共創、大学誘致などを合わせた「マイスターハイスクール」構想が、海洋高にある。市が全面的にバックアップし海洋高だけにとどまらず、糸魚川地域の人づくりを支えてきた糸魚川高、糸魚川白嶺高の全体に当てはめていければ、面白い。

 そこに必要なのは大学、専門学校など。ダイレクトに校舎まで持ってくるのは至難の技なので、サテライトキャンパス、付随するサテライトオフィスというものになる。恩返しのいろいろなストーリーを実現可能な中で、単純に私の思いだけを伝えるのではなく、布石をきちんと打ってきた。

 教育、人づくりは根っこ。自然生態系と同じような「循環型のまちづくり」がそこにある。人を育て、医療福祉の充実、健康で安心安全な暮らしの実現、地域経済の再生、女性の活躍などに波及させていければ、人口減などの問題解決へ一つのヒントになると思う。

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