韓国でマンU監督への批判高まる 孫興民の判定問題で〝集中砲火〟

11日のマンU戦で反則により、倒れ込んだ孫興民(右)(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのトットナムに所属するFW孫興民(※ソン・フンミン=28)の判定問題を発端に、韓国でマンチェスター・ユナイテッドのオーレグンナー・スールシャール監督(48)が〝集中砲火〟を浴びている。

11日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦で、FWエディンソン・カバーニ(34)のゴールがその前のプレーで孫が受けた反則により取り消されたことが騒動の発端。

スールシャール監督(48)は試合後に、孫のプレーは反則ではなく審判を欺くためのプレーと激怒。孫と息子という意味の英語(ともにSON)をかけて「もしあれが私の息子で地面に倒れたままなら食事は与えない。恥ずかしい」と猛批判を展開した。

さらに同監督は、14日に行われた欧州リーグ(EL)準々決勝のグラナダ(スペイン)戦(15日)に向けた前日会見で孫との一件について「我々はルールどおり勝ってほしい。誰かがそうだと言っているわけではない。ただ監督は正当な方法で勝利したいんだ」と言及した。

これに韓国メディアが一斉に反応。「スポータルコリア」は「スールシャール監督がまた孫を〝狙撃〟した。まるで孫が倒れた場面が正当な方法ではなかったかのような言葉遣いであった」と批判的に報じた。

さらに「スターニュース」は、スールシャール監督が現役時代にマンチェスターUに在籍していた2003年のアーセナル戦でDFキャンベルに対して孫と同様に反則を誘うプレーを行って物議を醸したことを紹介。「自分がやればロマンスだが、他人がやれば不倫だ」と韓国のことわざを用いて糾弾。自分のことを棚に上げて他人を非難するなというわけだ。

孫の問題を巡ってはSNS上での誹謗中傷が問題となっているが、今度はスールシャール監督が韓国メディアの〝標的〟となってしまっている。

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