レアル・マドリードの監督が評価されるのはUEFAチャンピオンズリーグを制する事であり、それはクラブのDNAの一部。これまで13回CLを制覇してきたが、ラ・リーガとの2冠は苦労してきた歴史があり、ジネディーヌ・ジダン監督はそれを成し遂げた3人の指揮官の一人だ。今シーズンのジダンは信じられないような3つの挑戦に臨んでいる。
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ラ・リーガとチャンピオンズリーグの2冠
ロス・ブランコが同じシーズンに両タイトルを獲得したのは、初めて達成した1956-57シーズン、その翌年の1957-58シーズン、そして半世紀以上の時を経てジダンが成し遂げた2016-17シーズンだけだ。ジダン・レアルは今シーズンCLで準決勝に進出し国内リーグタイトルとの2冠の可能性を残しており、再び成し遂げればクラブの歴史に名を刻む事となる。
4度目のチャンピオンズリーグ制覇
レアルが14回目のCL制覇を成し遂げるにはあと3回勝利が必要で、ジダン政権では4度目の戴冠となる。ボブ・ペイズリーやカルロ・アンチェロッティが3回で並んでいるが、他にこの偉業を達成した人物はいない。準決勝では、昨シーズン決勝まで進出したトーマス・トゥヘル監督が率いるチェルシーと対戦する。
ラ・リーガ防衛
ジダンにとって不可能と思われているのが、ラ・リーガ連覇だ。アトレティコ・マドリードとの勝ち点差は1で一時は王座を明け渡すかに見えたが、再び優勝争いに舞い戻っている。近年ではジョゼ・モウリーニョやアンチェロッティがリーグ優勝を果たしたものの、翌年は悲惨なシーズンを過ごしていた。