ゴルフの国内男子ツアー2021年初戦となる「東建ホームメイトカップ」2日目(16日、三重・東建多度CC名古屋=パー71)は65で回った金谷拓実(22)が通算10アンダーで1打差の首位に浮上した。なお大会は出場していた金庚泰(キム・キョンテ、34=韓国)が新型コロナウイルス陽性と判定されたため、3日目(17日)が中止となり、18日の最終日の実施については改めて判断されることになった。
17番パー5で、残り250ヤードから3Wで2打目を打った後、金谷は「ゴー!!」と叫んだ。
日没が迫り、軽く左に曲がった方向に打ち下ろす地点にあるグリーンは良く見えない。
それでも「乗ってくれーと思った」思いが通じたかのようにボールは「OK」の位置に止まっていて楽々イーグル。これで単独の首位に浮上した。
2打差の5位からスタートしたこの日は、前半のアウトで7番からの3連続バーディーなどで圧巻の30で回ると、インの12番もバーディーで首位に立つ。
雨が降り始め、風も出てきた13、14番で「思ったプレーができなくて」連続ボギーとしたが、17番のイーグルで一気に取り返した。
首位での折り返しに「勝つチャンスは(自分が)一番大きいと思うし、残り2日も変わらずに、ただただ良いプレーができるようにやっていこうと思います」と話した。
その後、3日目の中止が決定。勝負は短期決戦となる可能性が出てきた。