【新型コロナ】政府分科会・尾身会長、コロナ感染「東京はかなり深刻な状況」

 政府の対策分科会の尾身茂会長は16日の衆院厚生労働委員会で、新型コロナウイルス対応を巡り、東京都内で新規感染者や変異株の割合が増えていることから、「今の東京の状況はかなり深刻な状況になりつつある」との認識を示し、人の動きを抑えることが重要だと述べた。

 尾身氏は、東京は5、6週間にわたって感染者が増え続けており、まん延防止等重点措置後も人の動きの減り方が鈍いと指摘。若い世代の感染が増えているのは感染拡大の兆候の一つとした上で「大阪のように(感染者数の波が)急峻(きゅうしゅん)に立ち上がることを想定しておいた方がいい」と述べた。

 感染防止対策については「人の流れを抑えることが非常に重要。それが東京に最も求められている。大阪のように医療の逼迫(ひっぱく)が起きる可能性があるので、都だけでなく、23区、国が一体でやることが一番大事だ」と強調した。

 立憲民主党の早稲田夕季氏(衆院4区)の質問に答えた。

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