韓国メディアが松山の快挙を自国の功績称えながら論評 朴セリとの共通点も挙げる

松山の快挙を韓国メディアも高く評価した(ロイター)

韓国メディアが男子ゴルフのマスターズを日本人として初制覇した松山英樹(29=LEXUS)の快挙に独特の視点で論評を展開した。

韓国メディア「時事ジャーナル」は「松山のマスターズ優勝に日本列島が揺れる理由」と題して、同大会の価値を検証した。

「4大メジャー大会の中でも、徹底したブランドマーケティングに成功ており、他のメジャー大会とは異なる特別な点を持っている」と指摘。

「米国的なビジネスマインドが最も見て取れる。合理的であり、体系的であり、緻密な長期プランで構成された歴史の作り方がある。コースの設計や、他の大会とは異なる賞金の決め方もそうだ。また、入場券を購入した客の自尊心を引き立てるべくパトロンという名称も使用する。このような徹底したマーケティングがマスターズを世界的な傑作にした」とブランディングにより、世界一の大会として広く普及していると指摘した。

そしてアジア人初のマスターズ制覇に至るまでの足跡として、韓国の功績に注目。「私たちにも似たような記憶がある。朴セリは1998年の全米女子オープンで優勝し、外国為替危機で失意に陥っていた国民に希望を抱かせた」とかねて指摘されている松山と朴セリの共通点を挙げたうえで韓国人選手の大舞台での活躍ぶりを列挙した。

「アジア国籍選手としてメジャー大会優勝は梁容銀(ヤン・ヨンウン=49)が最初だ。2009年にPGAチャンピオンシップ大会でタイガー・ウッズに3打差をつけた。PGAツアーを開拓したのは崔京周(チェ・キョンジュ=50)で、02年にコンパッククラシックで初優勝を収めた後、通算8勝を挙げた」とこれまでの快挙を称賛。

「韓国選手ではPGAツアー新人賞を受賞した任成宰(イム・ソンジェ=23)と、プレイアースチャンピオンシップで優勝を手にした金施佑(キム・シウ=25)がマスターズなどメジャー大会を制覇すると期待できる」と今度は自国選手の快挙に太鼓判を押した。

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