西海市長選 杉澤さん「2期目も市民目線で」 決意新たに

当選を確実にし、支持者とグータッチをして喜ぶ杉澤さん(右)=18日午後9時35分、西海市崎戸町

 18日投開票された西海市長選は、現職の杉澤泰彦さんが再選を飾った。前市議の田崎耕太さん、同じく岩本利雄さんの2新人の挑戦を退けた杉澤さんは「1期目で取り組んだ政策が支持された。2期目も市民目線で丁寧に取り組みたい」と決意を新たにした。
 同市崎戸町の自宅駐車場に集まった支持者らに「当選確実」の一報が入ると「よかった」などと安堵(あんど)の声。拍手で迎えられた杉澤さんに「おめでとう」「これからも頑張れ」との声が飛び交った。
 市議3期目の2017年、現職との激戦を制し、初当選を果たした。昨年9月に再選出馬を表明した。
 昨秋以降、新型コロナ禍で地域の祭りなどがストップ。市政報告会も思うように開けず、これまでとは違う前哨戦に戸惑ったという杉澤さんだが、告示後は後援会ともどもフル稼働した。
 市内4カ所で分散開催された出陣式には、国会議員や県議、支援する市議候補の選挙カーも集結。友人と連れだって訪れた年配女性からは「久々にお祭りのごたる」との声も聞かれ、選挙ムードに火が付いた。1期目の行政運営が評価され、30以上の政党や企業、団体からの推薦も得て組織力で支持を広げた。
 杉澤さんは「2050年までの脱炭素社会へ向け、市は今変わろうとしている。市民の力を結集してまちづくりに努めていきたい」と語り、支持者らと乾杯して喜びを分かち合った。

 


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