欧州スーパーリーグが独自の新W杯創設表明 日本代表に及ぼす影響は

冨安はW杯に出場できなくなる?

サッカー界に激震が走った欧州スーパーリーグ(ESL)構想で独自のW杯創設プランも進んでおり、日本代表にも大きな影響が出てきそうだ。

ESLがついに正式に発足し、サッカー界の各方面で大きな波紋を呼んでいる。そうした中でESL側は「初代会長であるレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、UEFA(欧州サッカー連盟)とFIFA(国際サッカー連盟)による制裁措置としてW杯への出場が許可されない場合は、独自のW杯を創設する」と表明した。

ESLの構想段階だった1月にFIFAと各大陸連盟は、ESL参加クラブの所属選手はW杯や各大陸選手権で出場禁止にする方針を発表。それならばと対抗案として独自のW杯を開催しようというわけだ。

W杯の出禁問題は日本代表にも大きな影響を及ぼす。参加クラブであるRマドリードは現在ヘタフェに期限付き移籍中のMF久保建英(19)、リバプールはサウサンプトンに期限付き移籍中のMF南野拓実(26)をそれぞれ保有している。このままESLが突き進めば、日本のスターコンビがW杯に出場できなくなる。

さらにDF冨安健洋(22=ボローニャ)は同構想に参加予定のACミランへの移籍が取りざたされており、実現すればこちらもアウトになってしまう。主力を欠いてW杯に臨むのか、はたまた日本代表も2チームに分裂するのかという非常事態になる。

もちろんこの問題は世界各国の強豪国にとっても同様。ESLの強行はサッカー界を分断する事態を招きそうだ。

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