【新型コロナ】高齢患者と医療従事者、並行接種へワクチン配布 神奈川・藤沢市

配布されたワクチンの説明を受ける医療機関の担当者=藤沢市保健所

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、神奈川県藤沢市は19日、高齢者と医療従事者の並行接種へ向け、市内11医療機関にワクチン計95本を配布した。医療機関でのクラスター(感染者集団)発生を抑制し、医療提供体制を確保する。

 ワクチンが配布されたのは、山内病院(同市南藤沢)、藤沢湘南台病院(同市高倉)、クローバーホスピタル(同市鵠沼石上)など。医療従事者に対するワクチン接種を継続しながら、慢性期病床などに入院している高齢者への接種を各病院で進める。5月には同じ病院で2回目の接種を予定している。

 10人分のワクチンが配布された病院の担当者は「トレーニングを重ね、院内の接種体制を整備した。今後、接種が本格化するが、通常診療もあるので、対応できる医療従事者の確保に努めたい」と話した。

 ワクチン接種を巡り、同市は、接種の曜日や地域、個別、集団のベストミックス(最も効果的な組み合わせ)を訴求した基本指針「藤沢モデル」を策定。市内の医療機関に入院している高齢者を優先し、5月以降は、かかりつけ医での個別接種を基本に高齢者への接種を進める計画だ。

 市は公式LINEアカウントやコールセンターを通して優先接種の状況や接種場所などについて週2~3回、情報を発信している。コールセンター電話0570(07)2230。

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