字を間違えました

 まず、一つおわびを。17日付の本欄で「鍛冶屋さん」の「冶」の字が「さんずい」の「治」になっていました。執筆者による変換ミスの見落としが、いろいろなチェックの目を擦り抜けてそのまま紙面に出てしまいました。申し訳ありませんでした▲さて、気を取り直して-。17日の記事で話題にしたのは、鍛冶屋さんの作業音が由来の「とんちんかん」だったが、会話の際のリアクションをいう「相槌」も、元々は鍛冶仕事のパートナーを指す言葉なのだとか。「槌」は鍛冶仕事に欠かせないハンマー▲もう一つ、鍛冶屋さん関連ワードですぐに思いつくのは「鉄は熱いうちに打て」。人は柔軟性や可塑性に富んだ若いうちに鍛えるのが大切、物事は実行する時期を逃すな…というあの教えだ。こちらは、実は外来のことわざらしい▲さて、初めて対面での首脳会談に臨んだ菅義偉首相とバイデン米大統領、会話はうまく弾んだか、就任直後、熱の冷めないうちに顔を合わせた効果はあったか▲首相の最大のお土産は米国の製薬会社から新型コロナウイルスワクチン追加供給の約束を取り付けたことのようだ。ただ、こちらの相談は電話で済んだもよう▲感染の“第4波”は日ごと深刻度を増している。訪米の余韻に浸る時間がないことだけは念押ししておきたい。(智)


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