潮平正道さん死去 88歳 八重山戦争マラリア語り継ぐ

 【石垣】八重山戦争マラリアを語り継ぐ会会長の潮平正道(しおひら・まさみち)さんが18日午後4時5分、病気療養中のところ石垣市内の病院で死去した。88歳。石垣市石垣出身。告別式は21日午前11時~正午、石垣市真栄里570の8のサンレー石垣紫雲閣。喪主は妻の俊(とし)さん。

 潮平さんは八重山を題材とした創作活動を続けながら、八重山戦争マラリアを語り継ぐ会でも尽力し、八重山の戦争の実態を伝える活動を続けてきた。昨年は潮平さんの絵を収録した作品集「絵が語る八重山の戦争」(南山舎)が発行された。

 八重山戦争マラリアを語り継ぐ会の宮良純一郎事務局長は「潮平さんは、じかに戦争を体験しており、語りからは平和に対する思いが伝わってきた。戦争体験者が少なくなる中、語り継ぐことができる人を亡くし大変残念だ」と話した。

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