森保監督が久保建英の精神面の成長実感「チームとして機能するために調整してやってくれた」

オンライン会見に応じた森保監督

日本代表と東京五輪代表を兼務する森保一監督(52)が、スペイン1部ヘタフェで苦境に立つMF久保建英(19)の現状を語った。

20日にオンラインで取材に応じた森保監督は、18日のレアル・マドリード戦で出番なしに終わるなどクラブでベンチ要員になっている久保について「試合に出ることが大切で願っている。しかし出場できるかどうかは所属チームの監督が決めること。自分が選んで決断して、試合に出られない局面でも今まで我慢強く成長のために進んできて、自分の価値を上げるために過ごしている」と評価した。

実際に指揮官は成長を感じている。「3月の活動では(久保がU―24代表のため)直接話していないが、報告をもらっている内容としてはメンタル的にも成長を見せてくれている。技術的にも戦術的にも試合の中で生かせるものが多くなっているとの報告を受けた」とピッチ内外で存在感を増していると指摘する。

特に精神面での飛躍が顕著で「2019年11月にコロンビアと試合したときと比べると、非常に落ち着いている。自分の力を発揮できていることにプラスして、国内外組の融合や、チームとしてスムーズに機能するために周りとコミュニケーションを取ったりすごく調整してやってくれたと聞いている」とリーダーシップも発揮するようになり、チームの中心として順調な成長ぶりを見せている。

今季は思うように出場機会を得られない一方で、着実にブレークへの階段を上がっているようだ。

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