コロナ感染急拡大 波佐見陶器まつり延期 長崎市、成人式はオンライン

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、長崎県内最大の陶磁器イベント「波佐見陶器まつり」を主催する同まつり協会は20日、29日~5月5日に予定していた同まつりの当面延期を決めた。延期は2年連続。長崎市も5月1日に延期していた成人式をオンライン方式に変更するなど、各地で影響が広がっている。
 同まつりは毎年、大型連休の時期に合わせて開催。窯元や商社約150店舗が同町井石郷のやきもの公園一帯に出店し、近年は30万人以上を集客する。昨年は延期した後、感染の収束が見通せず中止となった。
 今年は感染対策を徹底した上で2年ぶりの開催を目指して準備を進めていた。しかし、県が感染の広がりを示す段階を「ステージ3」に引き上げ、警戒警報を発令したことを受け、予定通りの開催を見送った。

 長崎市は成人式のオンライン開催を決めた。会場には新成人の代表や関係者だけが出席。誓いの言葉や祝辞などを配信する。参加できない新成人と双方向で通信する企画も検討する。今月27日の長崎開港450周年記念式典は無観客としオンラインで配信する。
 同市主催のイベントは、県外からの参加者や高齢者が多数見込まれる場合は中止や延期を含め「慎重に判断する」。26日から当面の間、市内の老人福祉施設14カ所を休館。高齢者ふれあいサロンなど高齢者に関係する事業は、中止または自粛を要請する。
 島原市は5月2日に延期していた成人式を来年1月3日に再延期した。
 対馬市最大のロードレース「第25回国境マラソンIN対馬」の実行委員会は、6月27日に予定していた同大会の中止を決めた。中止は2年連続。ハーフと10キロの2種目で開催する予定だった。


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