大谷は“三刀流”!! 米メディアが走塁の速さと鋭さを称賛

大谷は走塁も天才だ(ロイター=USA TODAY)

米スポーツサイト「アスレチック」は20日(日本時間21日)に投打の二刀流で全米の注目を浴びているエンゼルスの大谷翔平投手(26)について「大谷翔平の走塁は過小評価されている」との見出しを付けた記事を掲載した。執筆したのはFOXスポーツのリポーターとして長年活躍しているケン・ローゼンタール記者だ。

「大谷はただ速いだけではない。彼の走塁における学習能力も、他の才能同様に高いのだ」。今季の大谷のスプリントスピードはデータ解析システムのスタットキャストによるとメジャー12位の秒速29・2フィートで、同僚のトラウトの同29・1フィートをわずかに上回る。

ローゼンタール記者は「大谷は投手たちの刺殺の動きをビデオを見て分析し、出塁すれば投球ごとに相手チームの外野手らの位置を確認しているのだ」と指摘した。

中でも16日(同17日)のツインズ戦の走塁を称賛した。1点を追う6回無死一塁で、バットを折りながら中前に落とすと一塁走者が三進する間に二塁を陥れた。続くトラウトの三遊間を破った左前打の間に浅めの守備をものともせずに勝ち越しのホームを踏んだことを「準備や判断能力が顕著だった」とした。

ローゼンタール記者は「エンゼルスの関係者は大谷の速さと鋭さにあまりに感心しており、中堅手をしたらゴールドグローブを受賞できると信じているほどだ」と加えた。

地元紙オレンジカウンティー・レジスター紙で大谷をデビューから見続けているジェフ・フレッチャー番記者は自身のツイッターで「これは興味深い。大谷がメジャーに来た2018年、足は速かったけど、3~4回刺殺されたりと走塁はそこまでうまくなかった。向上したのは間違いない」と賛同した。

投げては101・1マイル(約163キロ)、打っては今季最速の119マイル(約192キロ)、そしてメジャートップクラスの快足。野球の常識を超えた大谷はどこまで進化するのか。

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