オリオールズ・ハービー 2019年7月以来の白星

【オリオールズ7-5マーリンズ】@マーリンズ・パーク

マット・ハービー(オリオールズ)が最後に白星を手にしたのはエンゼルス時代の2019年7月13日(現地時間・マリナーズ戦)。まだ世界が新型コロナウイルスのパンデミックに襲われる前のことだった。今季は先発2番手として開幕を迎え、3試合に先発してまずまずの投球を見せながらも白星を手にすることはできずにいた。しかし、今季4先発目にしてようやく1年9ヶ月ぶりの通算45勝目をマークした。

オリオールズが3点を先制した直後の1回裏、ハービーは一死からミゲル・ロハスに三塁打を浴び、二死後にアダム・デュバルのタイムリーで1失点。続く3イニングは走者を出しながらも無失点に抑えたが、6対1と5点リードで迎えた5回裏に一死2・3塁のピンチを招き、ブライアン・アンダーソンのタイムリーなどで2点を失った。5回82球を投げて被安打8、奪三振4、与四球0、失点3。決して褒められた内容ではなかったが、打線の援護やブルペンの好リリーフにも恵まれて勝利投手となった。

ハービーは「しばらく時間が経ってしまった。前の勝利がいつだったかなんてちゃんと覚えていないよ。去年はいいピッチングができなかったし、今年プレーする機会を得られたことだけでも大きな意味がある。もう1度、勝つことができるなんて思わなかった」とコメント。昨季はロイヤルズで7試合に登板して0勝3敗、防御率11.57に終わったが、オリオールズがマイナー契約のチャンスを与えてくれたことで道がひらけた。これで今季は4試合に先発して1勝1敗、防御率5.12。ここからどこまで成績を伸ばしていけるか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.