衆院委でテレ朝出身論戦 笠氏と丸川五輪相

笠浩史氏

 21日の衆院文部科学委員会でともにテレビ朝日出身の無所属・笠浩史氏(神奈川9区)、丸川珠代五輪担当相との論戦があった。東京五輪・パラリンピックの有観客開催判断の遅れを指摘した笠氏へ丸川担当相は「スポーツの力を信じている同志」と呼び掛け理解を求めた。

 笠氏は「観客を入れて開催するのか、無観客とするのかの判断はいつまでに行うのか」と質問。「観客は首都圏在住者ばかりではない。宿泊キャンセル料などが生じた場合の責任は誰が負うのか」とただした。

 丸川担当相は「大会組織委員会など5者協議で近く決定される」としたが当初のめどされた「4月中」との明言は避けた。笠氏は「次の5者協議で決まらなかった場合でも、国民へ最低限の見通しは示してほしい」と釘を刺した。

 政治記者だった笠氏は2000年4月、故小渕恵三首相が倒れる直前に官邸会見で代表インタビュアーを務めた。丸川氏はアナウンサー出身。

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