ソフトバンク・和田が球団史上初の40代で2勝 楽天・則本に投げ勝つ!

森(右)からウイニングボールを受け取る和田

鷹のアニキの頼れる投球でガッチリ首位固めをした。ソフトバンク・和田毅投手(40)が21日の楽天戦(ペイペイ)で6回途中4安打1失点の快投。2勝目を挙げた。球団史上初の40代での複数勝利となった。

好投手・則本昂との投げ合い。立ち上がりからエンジン全開だった。直球、変化球ともに抜群で3回までをパーフェクトに抑えた。「則本君もすごく良い投手なので、先制点を与えないように集中して丁寧に投げました」。5回を投げ終えた時点で1安打無失点と完璧な投球を見せた。

6回に左手の親指のツメがはがれかけるアクシデントが発生。イニング途中の降板となった。次回登板には影響ない見込みだが和田は悔しさをにじませた。それでも指揮官のゲームプランに応える投球だった。

試合前、工藤監督は「ウチの先発投手で一番安定してるんじゃないか」とベテラン左腕を大絶賛。「対戦投手によっては、絶対に先取点をやらないと強い思いで投げてくれている。行けるところまで行ってもらえれば、あとはウチのリリーフ陣でなんとか逃げ切って、また和田君に勝ちがつけられるようにしたい」と話していた。

和田がスコアボードに0を並べる中で、打線が3回にグラシアル、栗原、中村晃のタイムリーで先制した。

リードを奪えば自慢の救援陣の出番だ。6回は嘉弥真、泉が一人一殺で見事な火消しをすると、7回・岩崎、8回・モイネロ、9回・森の盤石リレーで逃げ切った。

指揮官は和田について「自分の練習が空いてる時とかに、若い投手のフォームを見ながら少しずつアドバイスをしてくれる様子も見える。すごくありがたい」とも目を細める。不惑の左腕がチームを引っ張っている。

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