欧州スーパーリーグ(ESL)を先導したスペイン1部レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長(74)が、クラブから〝追放〟される可能性が出てきた。
ESLを巡っては世界中から大きな批判が巻き起こり、イングランド・プレミアリーグの6クラブが脱退を表明。さらに20日になってイタリア勢とスペインのアトレチコ・マドリードの4クラブも撤退を決定した。
大きな騒動を起こした挙げ句、もはや実現は風前の灯となってしまったESL。ペレス会長は本来の職であるRマドリード会長の座も追われる可能性が出てきた。
同クラブの元会長で現在も影響力があるラモン・カルデロン氏が、スペインのラジオ番組「スーペルデポルティーボ」に出演し「フロレンティーノの辞任を要求する」と追放へ向けて動き出すと明言したのだ。
「これはサッカーを背後から刺したような行為。大した考えもない狂気だ。フロレンティーノの話を聞いたとき、彼は悪趣味な冗談を言っていると思った。それは尊厳の問題だ。このスーパーリーグを作成した人物は愚かだ」と辛らつな言葉を並べて厳しく糾弾。
そのうえで「この計画が失敗した後、彼は辞任しなければならない。彼はサッカーとRマドリードの所有者になる権利を持たない」とESLを〝愚行〟と断じたうえで、もはや名門であるRマドリードのトップの座にふさわしくないと断じた。
重鎮からの辞任要求は大きな意味を持つ。名門を率いてきた剛腕会長が本当に追放されるのか今後の動向に注目が集まる。