風味まろやか 後味さっぱり 「雲仙みかんワイン」発売 小浜温泉ワイナリー商品第1弾

「雲仙みかんワイン」をPRする川島代表=雲仙市小浜町

 温州ミカンの風味でさっぱりとした後味-。長崎県雲仙市小浜町の小浜温泉ワイナリー(川島貴宏代表)は、自社ブランド商品第1弾の果実酒「雲仙みかんワイン」(500ミリリットル、2530円)の販売を開始した。
 同社は同町の耕作放棄地などでブドウを栽培し、ワイン醸造するために昨年11月設立。自社の醸造施設はまだ完成していないが、同社のPRのため委託醸造で「雲仙みかんワイン」を商品化した。
 同商品は、雲仙うららかファーム(同市瑞穂町)の温州ミカン300キロを買い付け、今年1月に福岡県のワイナリーに醸造を委託。3月に納品され、川島代表は「フルーティーさを残し、まろやかで飲みやすく仕上がった。期待通りの出来」と話している。アルコール度数は6%。
 小浜温泉ワイナリーに納品されたボトルは270本。今月18日に小浜温泉街で開かれた屋外イベント「オバマルシェ」に出店し、50本を販売した。残りは市内のイベントなどで販売するほか、同市のふるさと納税返礼品としても活用する。
 8月に自社の醸造施設が完成する予定で、秋にブドウを買い付けて醸造、販売する。来年秋には自社栽培のブドウを収穫し、“小浜産ワイン”の発売を目指す。問い合わせは同社(電090.6964.5748)。

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