久保建英のレアル残留は微妙 岡崎、乾、武藤も降格圏で「スペイン1部」全滅危機

MF久保建英(右)は先日のバルセロナ戦で活躍を見せたが…(ロイター)

スペイン1部リーグの日本人選手が消滅の危機を迎えている。MF久保建英(19=ヘタフェ)らの登場で、かつて「日本人は活躍できない」と言われたことも葬り去られたかに思えたが、雲行きが怪しくなってきた。

久保は今季の所属クラブで先発を確保しきれない状況だけに、来季から保有元のスペイン1部レアル・マドリードへの復帰はない見通し。欧州事情に詳しいJクラブ関係者は「来季もRマドリード所属ならスペイン国内の再レンタルとなる可能性もあるが、希望に合うクラブがなければ国外にも目を向けるのでは」と指摘した。

ただこのままでは、昨オフに〝日本の至宝〟に興味を示していたドイツ1部バイエルン・ミュンヘンやフランス1部パリ・サンジェルマンなどのビッグクラブがどこまで手を伸ばすか未知数。イングランド・プレミアリーグのアーセナル移籍報道もあったが、1年前のモテモテぶりがウソのようなオフを迎えてもおかしくはない。

そのほか岡崎慎司(34)が所属するウエスカは18位、MF乾貴士(32)とFW武藤嘉紀(28)のエイバルは最下位20位と降格圏に沈んでいる。岡崎は昨季、2部でチームの得点王となって1部昇格に貢献したが、今季はケガなどもあり出場機会が限られる。エイバルの2人も目立った活躍ができずにいる。〝個人残留〟も厳しい状況だ。

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