【ラグビー】五郎丸が引退 ケガで出場できず「非常に悔しい思いはある」

五郎丸歩氏(写真右=JRFU提供)

また1人レジェンドがユニホームを脱ぐ。ラグビー・トップリーグ(TL)のプレーオフ2回戦が各地で行われ、ヤマハ発動機(ホワイトカンファレンス6位)は、クボタ(レッドカンファレンス3位)に12―46で敗戦。今シーズンの全日程が終了した。

今季限りでの現役引退を表明していたヤマハ発動機の元日本代表FB五郎丸歩(35)は、10日のパナソニック戦で肉離れした影響もあり、メンバー外に。観客席隣のチーム関係者席から試合を見守った。

試合後には「長いことラグビーをやってきて、今日で1つの終わりを迎えた。非常に悔しい思いはあるが、この思いをグラウンドでは晴らすことはできなかったので、セカンドステージへのモチベーションとして頑張っていきたい」とコメントした。

五郎丸は、2015年W杯イングランド大会の南アフリカ戦で24得点をマークし、歴史的勝利の立役者となった。さらに、キック前に両手を合わせるルーティン「五郎丸ポーズ」で一躍時の人になったが、ラグビーの普及活動にも尽力。人望もかなり厚く、かつて日本代表でチームメートだった元木由記雄氏(49=京都産業大ラグビー部GM)も以前本紙に「ラグビー自体の知名度とかでもラグビー界に貢献してくれたなと思います」と賛辞の言葉を贈っていた。

選手人生に別れを告げた五郎丸。次はどのような立場でラグビー界を盛り上げてくれるだろうか。

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